Tip coliseum > E.Yamazaki's TipYASUDA KINEN G1 - 5/6/2022 Tokyo11R |
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■能力値に差がなく大混戦 今年の安田記念は能力値5位タイが4頭、16位タイも3頭と、前代未聞の大混戦となりました。それも能力値1位ソウルラッシュ、能力値3位ヴァンドギャルド、能力値4位ファインルージュ、イルーシヴパンサー、ナランフレグは前走で自己最高指数を記録。その後の一戦となる今回は指数ダウンが懸念されます。もっと言うなら、能力上位馬のなかで、当初からここを目標にしてきた馬はゼロです。 また、同レースは年によって内有利、外有利だったりすることはありますが、例年、緩みなく流れ、差しが決まることが多いもの。しかし、今年は高松宮記念で逃げたレシステンシアは距離に不安があり、陣営からも「番手から」というコメントが出ているように、今回も前走同様、逃げない可能性が高く、明確な逃げ馬は不在です。 そうなると内枠で昨年のマイルCSでも逃げたホウオウアマゾンが逃げる公算大。しかし、同馬は昨年のマイルCSでは前半4F47秒6で逃げており、また、今年2月の東京新聞杯でトーラスジェミニのオーバーペースに巻き込まれて12着に失速していることからも、積極的には行かないはず。 さらに本日は午後から雨が降る予報もあり、馬場状態が悪化やペースの緩みで1分31秒台の決着ではなく、1分32秒台前半の決着も見えてきます。そうなるとスプリンターより、中距離で実績のある馬にチャンスが出てくるので、その前提で予想を組み立てます。 ■有力馬のコメント ◎17サリオス 新馬戦、サウジアラビアRC、朝日杯FSと2歳時に芝マイル戦を3連勝した馬。その後の皐月賞、ダービでも2着したように実績は十分。3歳秋の毎日王冠は休養明けながら好指数で圧勝しましたが、これが大きなダメージとなったようで、次走のマイルCSでは5着敗退。そこからスランプ状態となりました。 しかし、このスランプは状態面の問題ばかりではなく、不適条件を使われたことも大きいと見ています。同馬はこれまでマイルを7戦していますが、1分32秒4の持ち時計しかなく、3着以内だったのは昨年の香港マイルを含め、それよりも遅いタイムでの決着。 それゆえに時計の掛かる馬場の香港マイルでは、同馬の好走に期待したのですが、予想通り香港トップのゴールデンシックスティ相手に3着と善戦しました。1番枠からまずまずのスタートを切り、そこから外の各馬の出方を窺いながら、じわじわハナを主張し、最終的には主導権を握る形。スローペースで逃げて走破タイムは1分34秒1(日本の測定方法だとおおよそ1分33秒1)でした。 前走の高松宮記念では、一線級のスプリンターたちを相手にスピード負け。1番枠から果敢に前の位置を取りに行ったものの取り切れず、外から被されポジションダウン。本来の力を出し切れませんでした。しかし、不適条件のレースを叩かれた今回は間違いなく状態面は上昇してくるはず。 前走でスプリント戦を使われているので、今回はスタート直後のスピードの乗りも良くなり、マイルでは楽に良い位置が取れるはず。もともと同馬はクラシック戦線で好走したように、今回のメンバーではスタミナは上。1分32秒台前半の決着なら対応できると見て、ここは復活の優勝に期待しました。 ○ (3)ロータスランド 昨年6月の重馬場だった米子Sを快勝し、その後は関屋記念も優勝。芝のマイル戦で先行策からジワジワと伸びるレースが得意な馬。休養明けの前々走、京都牝馬Sでは肉体改造(馬体重18Kg増)が吉と出て、スピード面がさらに強化。7番枠から好発を切り、速い二の脚で楽に2列目外を取って、4角ではもう先頭に立つ正攻法の競馬で快勝しました。 そして前走の高松宮記念では、無理のない範囲で前の位置を狙いましたが、前が速かったため、好位馬群の中目でレースを進め、クビ差の2着に善戦。今回はそれ以来のレース。もともとマイル適性もあり、能力面は問題ありませんが、筋力強化で短距離を狙った後の距離延長をどう突破するかが課題となります。しかし、似たタイプのレシステンシアとうまく折り合いが付けばチャンスがあるでしょう。 ▲ (15)セリフォス 昨年6月の新馬戦を好内容で勝利し、その後の活躍を予感させた馬。その後は順調に上昇し、新潟2歳Sではなかなかの好メンバー相手に完勝。叩き台のような感じで使われたデイリー杯2歳Sも制し、盤石な態勢で挑んだ朝日杯FSでは2着。同レースでは4番枠からやや出遅れ、そこから押して好位の内目まで挽回していく競馬。4角で中目を通して出口で外には出せましたが、ペース的には厳しく、負けて強しの後のダービー馬ドウデュースと半馬身差でした それ以来の一戦となった前走のNHKマイルCでは、4番枠から五分のスタートを切って、好位の中目でレースを進めたものの、外差し馬3頭に屈する形の4着。NHKマイルCはトーシンマカオが半兄ベステンダンクのように緩みないペースで逃げたことで、前半4F45秒6-後半4F46秒7のハイペースとなったことを考えると、課題のスタートをここで決めてしまったことで、苦しくなったと言わざるを得ない結果でした。また、休養明けはスタミナが不足するので、その影響もあったでしょう。 今回は休養明けをひと叩きされ、スタミナの復活が予想される一戦。斤量54Kgという3歳馬の優位性もあるだけに有力でしょう。 注 (16)レシステンシア 2歳時に阪神JFを好指数で圧勝し、桜花賞、NHKマイルCでも2着。芝のマイル戦が強く得意なです。ただこの馬はスピードの持続力はあるが、最後に加速することが苦手。かつてのキョウエイマーチによく似ています。 よって、その弱点を出さないためにはなるべく前で立ち回るか、逃げることがベター。ただ、そうは言っても休養明けはスタミナ面がもっとも不足しやすいもの。前々走の高松宮記念ではオーバーペースで逃げたことで、息切れしてしまいました。そして前走ヴィクトリアマイルでは叩かれ息持ちが順調に良化し、3着に巻き返しました。 トップスタートを決めた前走は、好発からハナを狙うか、ローザノワールに競り掛けていけば、もっと上の着順が狙えたはずですが、ローザノワールが先頭に立つまで待って、中途半端に折り合う形。能力を最大限に出し切れずの3着だったと言えます。前走で能力全開だったとは言えず、余力はまだ残っていそうですが、乗り方の難しさは付いて回る馬だけに、特注馬の扱いとしました。 △ (4)ダノンザキッド 新馬戦、東京スポーツ杯2歳S、ホープフルSを優勝し、2歳中距離王の座に君臨した馬。皐月賞では15着とまさかのブービーに敗れましたが、皐月賞は休養明けでハイレベルの弥生賞で3着と好走した反動もあったはず。また、向正面から3角途中までしつこく外からアサマノイタズラにぶつけられる不利もありました。そのアサマノイタズラ(後にセントライト記念を勝利)も最下位に敗れていることから、その激しさが窺い知れます。 同馬はその後に骨折し、6ヵ月の休養明けで挑んだ富士Sでは4着に敗れましたが、次走のマイルCSでは巻き返して3着。同レースは前半4F47秒6-後半4F45秒0の超スローペースで後半勝負となっており、ここれでは強豪グランアレグリア、シュネルマイスターの決め手に屈したものの、それでもそれらと小差のレースができたことは褒められるものでした。 同馬はこのレースで自己最高指数を記録したために、次走の中山記念ではピークの状態に持って行けずに7着敗退。しかし、今回はそこから立て直されての一戦になるので、巻き返してくるでしょう。ただ、同馬も本質は中距離馬なので、マイル戦だとある程度は時計が掛かったほうがいいタイプです。 △ (9)シュネルマイスター デビュー4戦目でNHKマイルCを優勝した素質馬。その次走の安田記念でも、古馬相手に3着と好走。安田記念では13番枠から出遅れて後方からの競馬となりましたが、前半でじわっと中団の外まで位置を押し上げ、3~4角でも中団外目からロスを作りながらの競馬。ラスト2F目から伸び始めて、いったん先頭に立ったインティチャンプをクビ差交わしたところでゴールイン。ここでは外差し馬場を利しての善戦でした。 そして3走前の毎日王冠では、ダノンキングリーに逆転Ⅴ。シュネルマイスターは毎日王冠でも1番枠からやや出遅れましたが、それ以上に出遅れて後方2番手からの競馬になったダノンキングリーが、向正面で一気に好位の外まで位置を押し上げたのに対して、同馬は中団最内で我慢。3~4角では中団中目を通って、ラスト1Fでダノンキングリーがバテたところを差しての1着。ここでもダノンキングリーが捲ってペースを引き上げてくれたことで、恵まれた面がありました。 前々走のマイルCSは、逃げ馬不在でホウオウアマゾンが押し出されるようにして逃げて超スローペースの末脚比べ。同馬は3番枠からやや出遅れたものの、枠なりで内のスペースを詰めて、中団最内から最短距離を立ち回り、最後の直線で外に出されると、馬群を捌いてグランアレグリアの2着。シュネルマイスターはロスなく立ち回れたことも好走要因ですが、ここで好走したことは現役マイラー屈指の末脚を持っていることになります。 このようにスピードにものを言わせる素質型の馬ですから、メイダンのタフな馬場で休養明け&距離延長の前走・ドバイターフで敗れるのも必然でしょう。しかも、前走はパンサラッサが逃げて前半4F47秒06-後半4F47秒52(日本式なら前半があと1秒速い)消耗戦でした。後方3番手でレースを進めて3着のヴァンドギャルドの位置ならもっと走れていた可能性もありますが、ペースを考えると前の位置を取り過ぎました。 今回の安田記念は、国内のマイルGⅠで何度も好走しているシュネルマイスターにとってはもってこいの条件。ペースが速くても遅くても対応できると見ていますが、今回は海外帰りの休養明けの一戦で課題評価は禁物と見て狙い下げました。 △ (10)エアロロノア 昨年暮れからリゲルS、六甲Sと阪神マイルのリステッド競走を2勝した上がり馬。特に前々走の六甲Sは、12番枠からまずまずのスタートを切って、平均ペースを中団の外から位置を押し上げていく強い内容で、GⅠでも上位入線レベルの指数を記録。実際にこのレースの2着馬が次走のマイラーズCで3着のファルコニアであり、3着馬のカレンシュトラウスもその次走でオープン特別を勝利しています。 エアロロノアは次走のマイラーズCでは5着に敗れましたが、これは休養明けの六甲Sで好走した反動によるものでしょう。道中は中団馬群の中目でやや掛かり気味になり、コントロールにも苦労していました。展開の後押しがあれば、馬券圏内に突入しても不思議ないレベルの馬ではあるので警戒しました。 △ (13)ソングライン 昨年のNHKマイルCで2着に好走し、秋の富士Sでは初重賞制覇を達成。今年初戦の前々走1351ターフスプリントでは、2番枠から出遅れ、中団馬群の内目を追走。最後の直線で中目に出されると、そこからしぶとく伸び続け後続の追撃を凌いで接戦を制しました。同馬が前々走時に記録した指数は、富士S優勝時と同等のもので、そこまで凡戦だったわけではありません。 前走のヴィクトリアマイルでは、超高速馬場ながら前半4F46秒3と遅く、逃げた18番人気ローザノワールがあわや3着に粘るかという流れ。ソングラインは前々走で1351m戦を使われたこともあり、2番枠から五分のスタートを切って行きっぷりも良く、掛かり気味。コントロールされながら中団に下げ、ファインルージュ直後の中目を追走する形となりました。 しかし、3角では馬群が凝縮し、十分な進路がなかったため少し躓きポジションダウン。そこからもう一度差を詰め、ファインルージュの直後まで上がり、最後の直線ではそのまま中目を伸びて5着を死守しました。 前走のソングラインは海外帰りで、それも好走した後の一戦だったこともあり、ややズムーズさを欠きました。そんな中でよく頑張ったと見ています。今回の安田記念はヴィクトリアマイルよりはさすがにペースが上がる可能性が高く、今回は前走以上に走れる可能性はあるでしょう。 |
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