Tip coliseum > E.Yamazaki's TipHOPEFUL STAKES G1 - 28/12/2017 Nakayama11R |
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有馬記念の感動(?)が冷めやらぬ中で、間髪を入れずに行われるホープフルS。このレースは、3年前にラジオNIKKEI杯2歳Sを引き継ぐ形でG2に昇格し、さらに今年はステップアップ。みなさんもご存知のように、今年はG1で行われます。ホープフルSが12月28日に行われることに関しては賛否両論ありますが、開催時期はともかく有馬記念→ホープフルSの順番としては賛成です。 なぜなら有馬記念は、キタサンブラックのようなトップクラスの馬たちが引退することが多いレース。対してホープフルSに出走する馬たちは未来を担う馬たち。一時代の終焉を惜しみつつ、新たなる時代の幕開けで終わる流れは、情緒的な日本人に受け入れられるかどうかはともかく、私自身はハリウッド映画のラストシーンのようでけっこう好きです。 さて、今回こそが本当のオーラスのホープフルS。朝日杯FSが短距離~マイル路線の2歳チャンピオン決定戦とするならば、マイル~中距離路線の2歳チャンピオン決定戦。2歳チャンピオン決定戦は、朝日杯FSの予想コメントでもお伝えしたように、成長力が重要ポイント。 実際にホープフルSがG2に昇級してからの過去3年は、前走1着馬ばかりが1~3着を独占しています。これはさすがに極端すぎる結果ですが、近走で凡退が続いて成長力にやや疑問符がつく成績の馬が苦戦しているのは、朝日杯FSと同じ。つまり、高い能力を持ち、近走成績も良い勢いのある馬を狙うのが基本です。前走で大敗しているような馬は、明確な敗因がない限り、巻き返すのは厳しいでしょう。 また、朝日杯FSのときにもお伝えしましたが、レベルが高い2歳戦ほど、デビュー2戦目で相手が強い重賞レースを使い、そこで好走した馬は苦戦している傾向にあります。今年の朝日杯FSは、休養明け&デビュー2戦目でサウジアラビアRCを制したダノンプレミアムが土下座レベルの強さを見せつけ、世代の頂点に君臨しました。 しかし、これはサウジアラビアRCでの走りがダノンプレミアムにとっては、全く負担になっていなかったということ。サウジアラビアRCは、稍重なのにレコードタイムが出るほどの激流戦でしたが、そのレースを正攻法の競馬で優勝しながらも、ダノンプレミアムにとっては、ひと叩きの一戦にしかすぎなかったのです。それほどの素質馬だからこそ、朝日杯FSではもう一段上のパフォーマンスを見せることが出来たのです。 昨年の朝日杯FSでデビュー2戦目のサウジアラビアRCで高指数の2着に好戦したダンビュライトや、デビュー2戦目で札幌2歳Sを制したブライトエンブレムなどは、2番人気を裏切り、掲示板にすら載れなかったように、並みの一流馬ならば、ぶっ飛んでいたパターン。今年の2歳女王決定戦の阪神JFでも、デビュー2戦目で札幌2歳Sを制した1番人気のロックディスタウンが大外枠だったにせよ、9着と惨敗しています。 つまり、デビュー2戦目で重賞を使って、大幅に指数を跳ね上げたような馬を狙い続ければ、馬券で大損するということです。このタイプは、来年度のクラシックの勝ち馬を透視できるレベルの超人でなければ、本命にしてはいけないのです。私のような普通の予想屋は、怖くて手が出せません。心臓がバクバクしてしまいます(笑)。 今回、前記のパターンに該当するのは、前売り段階では1番人気に支持されているモーリスの全弟ルーカルと名牝ビリーヴの仔シャンダムル。シャンダムルが勝ったデイリー杯2歳Sは、様々なメディアで「凡戦」と言われているように、本当に凡戦。タイムフライヤーが勝った萩Sをも下回る、オープンレベルの指数の決着でしたので、大きく割り引く必要はないでしょう。 しかも、デイリー杯2歳Sのシャンダムルは、内枠から出負けして後方からの競馬。そこから追い上げて行く途中で、前にいたメガリージョンが故障して下がってくるタイミングで大きく接触する不利があり、けっしてスムーズではありませんでした。能力出し切ったとはいえないレースだっただけに、「デビュー2戦目で不利がありながらもオープン特別を勝った2連勝馬」という、底を見せ切っていない的な評価が妥当。 しかし、問題は休養明け&デビュー2戦目でハイレベルの東京スポーツ杯2歳Sで2着と好走したルーカスのほう。東京スポーツ杯2歳Sは、前に行った2頭が仲良くブービーとシンガリに沈んでいるように、逃げ、先行馬にとって厳しい流れ。出負けして後方からの競馬となり、鞍上が促しても加速できずに、3コーナーでも最後方。しかし、前が勝手に崩れてくれたおかげで展開ドンピシャ。展開が味方したことで高指数をマークしたものだけに、通常なら厳しいはずですが…。 よって、今回の◎には、重馬場の萩Sを圧勝、前走の京都2歳Sでも高指数で新馬戦を制したグレイルとクビの上げ下げの接戦を演じて2着の(7)タイムフライヤーを推します。萩Sは、道悪の激流戦で前がバテたところを差した、大外一気が嵌ったというレース内容でした。しかし、その次走の京都2歳Sで崩れなかったあたりに、この馬の強さを感じます。ここでは一歩リードした存在と言えるでしょう。キャリアの浅い馬の上昇度に食われる可能性も否定しませんが、そういう馬は多くないので、馬券圏内は死守する可能性が高いです。 ○は、新馬戦を高指数で逃げ切り勝ちした(5)トライン。新馬戦でこの馬に4馬身4分の1以上突き放された馬たちが、次々と未勝利戦を勝利しているように、この馬が勝った新馬戦がレベルが高かったのは明らか。経験豊富な馬たちを相手に1戦1勝馬が勝ち負けするのは簡単なことではありませんが、自ら逃げてメンバー最速の上がり3Fをマークしたこの馬の素質に期待しました。一発逆転の可能性もあるでしょう。 ▲は、馬場が渋っていたとはいえ、馬群の外々からラスト2F12秒3‐11秒9と最後まで加速して、札幌芝1800mの新馬戦を制した(11)フラットレー。この馬が新馬戦でマークした指数はトラインの新馬戦と同等のもの。今回は2戦2勝馬の新馬戦の指数がしょっぱいので、新馬戦で高指数をマークした馬を厚めに買いたいところ。また、前走・アイビーSは、休養明けでスタミナを要す道悪馬場を前々でレースを進めたために5着に失速しました。しかし、今回は立て直されての一戦。この馬は今年のキャロットクラブの一番、二番の期待馬で、その評価が正しければ、素晴らしい末脚を見せてくれるでしょう。 以下特注馬として、新馬戦ではルーカスに完敗したものの、その後成長力を見せて2戦2勝、特にメンバー最速の上がり3Fでトゥザフロンティアをクビ差差し切った3走前の紫菊賞が500万下としては高指数の(6)マイハートビート。この馬は前走の京都2歳Sで本命◎に推したものの、前残りの流れを致命的に出遅れてアウト。今回はそれ以上に相手が強くなりますが、前走はノーカウントの一戦だけにもう一度印を回します。 あとは△に外枠の2戦2勝馬の(12)ジュンヴァルロと(15)ジャンダムル。ジュンバルロは何が何でも逃げなくてはいかないタイプではなく、コントロールが利くタイプ。差したら案外と切れるタイプの馬である可能性があるので買っておきたい馬です。また、ジャンダムルは前記したとおり。前走のデイリー杯2歳Sでは、重賞のメンバーが相手で大きく指数を跳ね上げてはいますが、前走で不利があっただけにダメージが出ない可能性もあります。消極的にではありますが、押さえておいたほうがいいでしょう。 他では大外枠に入りましたが、デビュー2戦目の前走・百日草特別で成長力を見せ、高指数の2着と好走した(17)ナスノシンフォニー。この馬が大きく変われたのは、新馬戦で見せたエンジンの掛かりの悪さが2戦目では改善されていたから。休養明け2戦目の今回でダメージが出る可能性もありますが、ジワジワと追い上げて行くタイプなので、馬個体で見れば外枠のほうがいいタイプ。問題はペースが上がり切らないと、外々を追い上げることになってしまうことですが、ある程度ペースが上がることも視野に入れて、一応押さえます。 |
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