Tip coliseum > E.Yamazaki's TipFALCON STAKES G3 - 18/3/2017 Chukyo11R |
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中京競馬場が新装オープンして5年目。ファルコンSが芝1400mで行われるようになってからの逃げ馬の着順はと言うと、2012年エクセルシオール・17着、2013年カシノランナウェイ・14着、2014年ネロ・8着、2015年セカンドテーブル・9着、2016年ミスキララ・13着とことごとく馬群に沈んでいます。(全てフルゲート18頭立て) 過去5年のレースラップはと言うと、2012年34秒8-36秒8、2013年34秒9-35秒5、2014年33秒0秒-36秒3、2015年34秒4-36秒9、そして2016年は極悪馬場だったこともあり、前半3F33秒3-後半3F39秒7。2013年こそ馬場状態も良く、1~3番人気馬が差し、追い込み馬だったために前半のペースがそれほど上がらず、逃げ馬がもっと強ければがんばれていました。 しかし、それ以外の年は、前後半のペース落差が2.0秒を越える前傾ラップで、逃げ、先行勢が粘るのは厳しい状況。特にネロとシゲルカガが競り合って、前半33秒0まで押し上げた2014年や、新馬戦2着以来の芝で未知数のミスキララが行けるだけ行く競馬で前半3F33秒3(不良馬場)で通過した2016年は、逃げ馬が失速するしかないようなペースでした。 ファルコンSは、全体的な傾向として、逃げ、先行馬が苦戦。その一番大きな理由は、中京芝1400mという舞台が、スタートして約120mほど坂を上って、そこから4コーナー過ぎまで一気に坂を下って行くコースであること(スピードのある馬ほど、加速がつきやすい)。さらに逃げ、番手馬などが、経験を重ねてこれまでよりも体力がついてきたため、もっと行かせてみたい騎手心理が働くことや、揉まれるのを嫌うなどの理由もあります。 今年は、今年は福島2歳SやクリスマスローズSが時計の要する馬場で行われて、そこで逃げた馬や番手馬が大失速したこともあり、ことごとく休養させたり、ダート路線に行ったりしたので、例年のこのレースよりも逃げ、先行馬が手薄です。(めげずにこの路線を歩んでいるのは、クリスマスローズS・9着→かささぎ賞・3着→萌黄賞・1着のショウナンマッシブくらい) それでもこの舞台で未知数な3歳馬の対決である以上、例年の傾向どおり34秒台くらいの速い流れになるのではないでしょうか。中京は高速馬場ということを考慮すると、あまり後方すぎると届かない可能性もありますが、本命馬には、好位から差せる馬を据えたいところです。 よって、◎には、前が競り合ってタフな流れとなった前々走の福島2歳Sで2歳Sでは好位でレースを進めて、直線では外に持ち出して楽に突き抜けて勝利した(5)メイソンジュニアを推します。この馬は芝1200mばかりを使われ、そこで勝ち上がってきたことからそれほど人気になりそうもありません。しかし、前々走の指数は朝日杯フューチュリティS・3着よりも少し優秀。また、前走でダ1600mの厳しい流れを経験したことが、今回でのスタミナアップに繋がるでしょう。 ○は、芝1400mから芝1600mへと距離を伸ばし、逃げ競馬でデイリー杯2歳Sではしぶとく粘って2着、続く朝日杯フューチュリティSでは粘り込んで3着の(10)ボンセルヴィーソ。距離が伸びて良さが出た一面もあるので過信は禁物ですが、他に取り立てて対抗扱いしたい馬がいないために重い印を打ちました。中京芝1400mで逃げ競馬にこだわりすぎると失速の可能性もありますが、積極的に行きたい馬がいれば、それに行かせてやや控えるような競馬ができれば、ここも上位争いでしょう。 ▲は、4走前の福島2歳Sでは◎メイソンジュニアの2着に敗れましたが、タフな流れの前々走・クリスマスローズSは、正攻法の競馬で勝利した(13)マイネルバールマン。決め手がある馬ではないので、もう少し時計を要する馬場のほうが理想的ですが、福島2歳SやクリスマスローズSで結果を出しているようにレースが流れればしぶとい馬です。 以下特注馬として、デビュー2連勝、出負けして後方からの競馬となった前々走・京王杯2歳Sでも4着と善戦した(9)コウソクストレート。前走のシンザン記念は、初距離で極悪馬場、さらに大外枠という厳しい条件が重なって14着に凡退しました。デビューからスローペースで決め手を生かす競馬ばかりしていたこの馬にはかなり苦しかったはず。得意の高速馬場の芝1400mならば、巻き返しが期待できるでしょう。 △に前々走の紅梅Sは、時計の要す馬場状態&アリンナの大逃げによって、差し馬向きの展開に恵まれたとはいえ、直線早め先頭から2着の内容は上々の(14)エントリーチケット。前走のチューリップ賞は、強豪相手に勝ちに行く競馬をしたために10着に失速しました。しかし、それまで4戦4連対の実績を考えると、巻き返しがあっても不思議ないでしょう。 あとは前々走では出遅れをすぐに挽回してこの舞台の500万下を制した(4)ジョーストリクトリ。前走のアーリントンCはロスなく立ち回って、直線ではディバインコードの直後を突いての5着と騎手が上手く乗った結果。しかし、相手関係を考えれば優秀な内容でもあるので警戒することにしました。 他では前走の500万下では、大外枠からスピード任せのレースぶりで勝利した(7)マンカストラップ。前走は2着のタケショウベストとは頭差ですが、その実、速い流れを後続に並ばせることのない競馬で、なかなか指数も優秀でした。確かに前々走のクリスマスローズSでオーバーペースの競馬をしたことが、前走での粘り強化に繋がったと言えるレース内容でしたが、人気的も軽視するのはもったいない馬です。 最後に前々走のかささぎ賞を正攻法の競馬で押し切って勝利した(8)デスティニーソング。前走は辛勝でしたが前半3F33秒6-後半3F35秒3のハイペースを考えれば上々の内容でした。前々走のなずな賞は、ペースがそれほど速いというわけでもないのに、積極策から控えてみたりのチグハグな競馬でしたが、それも2着に粘ったあたりはなかなかのもの。△ジョーストリクトリと差のないレベルの馬なので一応、押えます。 |
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