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阪神競馬の開幕を飾るのはセントウルS(13日、GII、芝1200メートル)。サマースプリントシリーズの最終戦でアースソニックが王座奪取に挑む。優勝するためには1着が条件となるが、名手ミルコ・デムーロ騎手とのコンビ復活は明るい材料で気配も抜群。自慢の末脚を武器に一気に突き抜ける。
大逆転で王者へ。アースソニックが開幕週の阪神で躍動する。
スプリントシリーズ初戦の函館スプリントS2着、3戦目のアイビスSD3着で合計9ポイントを獲得。GIIの今回、1着12ポイントを加えれば現在20ポイントでトップのベルカントを抜いてチャンピオンに輝く。王座に就くためには1着あるのみだ。
「(次走予定の)スプリンターズSは意識しないで、サマースプリントを狙って、ここがGIという思いをもって臨みます」。雨が降る8日の栗東トレセンで、中竹調教師は並々ならぬ闘志を見せた。
前走後は放牧に出てリフレッシュ。8日朝は栗東トレセン角馬場で、きょうの追い切りに備えて心身をほぐした。「いい感じだったね。放牧から早めに連れて帰ったが、馬体に張りもあって毛ヅヤもいい」と気配は申し分ない。
「(折り合いがつく)速い流れになってほしい。3コーナーでのさばきが大事になるが、ミルコ(デムーロ騎手)も、この馬のことは分かっているからね」。新潟リーディングに輝き、サマーシリーズ騎手部門でトップを快走する名手のサポートは心強い限り。アースソニックが重賞初Vを決めた2013年京阪杯の時のパートナーでもあり、それも含めて4戦2勝のコンビ復活は頼もしい。
2着はいらない。アースソニックがシリーズ最終戦を全力で勝ちにいく。 (森本昭夫)
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★優勝の行方
サマースプリントシリーズは6戦目となるセントウルSがファイナルでGIIのため1着には12ポイントが与えられる。アイビスSD、北九州記念を連勝して首位に立つベルカント(スプリンターズSに直行)が最有力候補だが、3位タイのウリウリと5位アースソニックに、セントウルS1着を条件にシリーズ制覇の可能性が残されている。
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