《ローズＳ》１０００メートル通過５９秒８というスローペースを、３～４番手で折り合ったオークス馬ヌーヴォレコルトが堂々の勝利。好位から突き放す内容は春よりも進化をうかがわせ、本番に向けてさらに良化が見込めそう。馬群の中から上がり３ハロン３３秒３の脚を使った２着タガノエトワールの末脚も目立った。３着リラヴァティはマイペースの逃げで、展開に恵まれたか。１番人気レッドリヴェールはヌーヴォを見る位置で伸びきれず６着。ダービー惨敗からの立て直しに時間がかかっている印象だ。

　《紫苑Ｓ》左回りの新潟で、しかも不良馬場では参考にしにくいが、勝ったレーヴデトワールは、好位から長い直線でしぶとく伸びた。２着ショウナンパンドラとの叩き合いをクビ差で制した根性は、ゴール前で混戦になれば生きる。ただ道悪で激走した疲れが懸念される。

　◇結論◇　ローズＳと同じ内容の競馬をされたらヌーヴォレコルトにはかなわない。ハープスター不在の牝馬戦線では一枚上の存在。高速決着になったときに不安なレーヴデトワールより、切れるタガノエトワールを上位に取る。あとはローズＳ４着で、常に安定しているブランネージュ。

★秋華賞の枠順はこちら

この記事はいかがでしたか？

 (2)