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京都最終週では土曜メインに京都2歳S(25日、GⅢ、芝2000メートル)が組まれている。来春のクラシックを占ううえでも見逃せない一戦だ。
パワーホール(栗東・昆貢厩舎、牡)は札幌2歳Sで2着。逃げ切ったセットアップに4馬身離されたものの、2番手追走から直線では3着以下を突き放す好内容だった。初戦はメンバー最速、前走もメンバー2位の上がり3ハロンをマークしていて、直線でもうひと伸びできるところが魅力。札幌に続き直線が平坦な京都で、粘り腰を発揮する。
ギャンブルルーム(栗東・大久保龍志厩舎、牡)は、その札幌2歳Sで3着。直線で伸びを欠いたのは洋芝の稍重という馬場状態が原因だろう。6月阪神の新馬戦(芝1800メートル)では上がり3ハロン33秒7と鋭く伸びた。時計の出る軽いコンディションなら本領発揮といきそうだ。
サトノシュトラーセ(栗東・友道康夫厩舎、牡)は、新馬勝ちはならなかったが、今回と同じ京都芝2000メートルで行われた2戦目で5馬身差をつけて圧勝。前めからしっかり伸びるレーススタイルはセンスの高さを感じさせた。重馬場での勝利だが、軽快な走りで時計勝負になっても大丈夫だろう。
凱旋門賞馬ソットサスの全弟で東京の新馬戦(芝1800メートル)を3馬身差で快勝したシンエンペラー(栗東・矢作芳人厩舎、牡)、同厩でアイビーS2着のホウオウプロサンゲ(牡)もチャンスは十分。ほかではジャパンCを勝ったショウナンパンドラの半弟オールナット(栗東・高野友和厩舎、牡)なども見劣りしない素質馬だ。