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中山競馬の開幕週を飾るメーンは中山記念(3月2日、GII、芝1800メートル)。中距離戦線の強豪がそろったが、注目は昨年の皐月賞馬ロゴタイプだろう。今回は約半年ぶりの復帰戦であると同時にドバイ遠征の前哨戦。同じドバイデューティフリー(3月29日、メイダン、GI、芝1800メートル)に招待されているジャスタウェイ、トウケイヘイローとの直接対決は見ものだ。
皐月賞馬がパワーアップしてターフに帰ってくる。ロゴタイプが得意の中山で、世界への飛躍を期して始動する。
「以前はお尻が薄い感じだったのに、筋肉がついて四角く見える。これは絶対にパワーアップしていると思いますよ」
変則日程で全休日の25日、特例で馬場入りしたロゴタイプの後ろ姿を見ながら田中剛調教師が相好を崩した。この日は1時間ほど厩舎周りで運動してから馬場へ。角馬場で体をほぐしてAコースを2周、キャンターで軽快な走りを見せると、ゲート練習も行った。
「半年も休んでいたから、レースに近づけた調整をしたかった。これで(闘争心に)点火したかな」。質量とも十分な調教を積んでおり、臨戦態勢は着々と整っている。
田んぼのような道悪で行われた札幌記念(5着)を走ったダメージが大きく、天皇賞・秋などを自重。復帰は遅れたが「じっくり立て直しました。馬体も500キロぐらいでレースに出られると思うし、イメージどおりです」とトレーナーは体調の良さを強調する。
すでにドバイデューティフリーの招待を受けているが、出否は今回の結果次第。しかも同レースの招待をすでに受けているジャスタウェイとトウケイヘイローと直接対決するのだから、陣営も力が入る。
「(3歳時よりも)ポテンシャルが高くなっていると思うし、がんばってほしい」と田中剛師の期待は大きい。
朝日杯FS、フジテレビ賞スプリングS、皐月賞と3戦3勝の中山。ロゴタイプが得意の舞台でライバルを蹴散らして、堂々と世界に飛び出す。(柴田章利)
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