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いよいよ今週は、上半期の総決算・宝塚記念(26日、GI、芝2200メートル)が行われる。GI馬6頭が参戦するサマーグランプリで人気を集めるのが、昨年の2冠馬ドゥラメンテ(美・堀、牡4)だ。ドバイ遠征からの帰国初戦だが、陣営は成長を強調。秋の海外遠征に向けて、負けられない一戦に挑む。
圧倒的な末脚が夏のグランプリを制圧するのか-。世界での経験を糧にして、昨年の2冠馬ドゥラメンテが国内統一に乗り出す。
今年は、骨折からの復帰戦となった中山記念を快勝して、ドバイへ遠征。GIドバイシーマクラシックに出走したが、発走前に右前脚の蹄鉄が外れるアクシデントに見舞われた。蹄鉄の打ち直しができなかったため、裸足のまま出走。力走したが、ポストポンド(英)の2着に終わった。
「(落鉄で)ベストな状態で出走させることができなかったことは、悔いが残ります」
担当の橋本助手はそう振り返るが、「海外への輸送、環境の変化があった中で、走れる状態まで持っていけた」ことは自信になった。騎乗したM・デムーロ騎手も「いい経験になったと思うよ。落鉄がなければ勝てていた? 僕もそう思うよ」と評価している。
1週前の追い切りでは同じ宝塚記念に出走するサトノクラウンを相手に5ハロン67秒1の好時計でクビ差先着。相手が一杯に追われるのに対して仕掛けるだけで、着差以上の内容だった。橋本助手は「裸足で走ったので、脚元がどうかと思いましたが、その心配もなく順調。本当に良くなっていて、心身とも成長を感じます」ときっぱり。成長の証しとして、今回は覆面を着用しないことも考えるという。あとは結果を出すだけだ。
「内回りコースだからいいポジションが取れないと厳しいね。でも、コントロールしやすくなっているし、このままいってくれればいいよ」
M・デムーロ騎手は位置取りを鍵に挙げたが、少々のロスを克服するだけの力は持っている。ファン投票では6位でも、実力はナンバーワン。具体的な日程は未定ながら、秋には凱旋門賞(10月2日、仏シャンティー、GI、芝2400メートル)への遠征も予定されている。日本最強を証明して世界へ羽ばたくため、ドゥラメンテはもう負けない。 (柴田章利)
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