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東京開催のラストを締めくくるのは、冬のダート王を決定する今年初のJRA・GI「第33回フェブラリーS」(21日、ダ1600メートル)だ。ドバイワールドC(3月26日、メイダン、GI、ダ2000メートル)にもつながる一戦。注目は何といっても、JRA史上初の同一GI3連覇に挑むコパノリッキーだ。武豊騎手の大記録JRAGI70勝もかかり、見逃せない。
一昨年の最低16番人気での激走から一転、昨年は1番人気で横綱相撲。コパノリッキーはフェブラリーS連覇を含みダートGI5勝を誇る。84年のグレード制導入以降、JRA・GI3連覇にはメジロマックイーン(天皇賞・春)、ゴールドシップ(宝塚記念)などが挑んでいるが、誰も成し遂げてはいない。
リッキーは昨秋のJBCクラシックを勝ったあと、チャンピオンズC7着、東京大賞典4着と精彩を欠いているが、思い出の舞台で輝きを取り戻すシーンは十分に想像できる。
「大賞典は結構いいペースで逃げる形になってしまい、流れが向かなかった。この中間は約1カ月前に放牧から帰厩したけど、体重が増えて戻ってきたのはいい傾向。そのあとも調整は順調そのもの」と村山調教師。
先週10日はCWコースでトウシンモンステラ(京都記念7着)と併せて、ラスト1F12秒4で1馬身先着。「外から来た馬を抜き返す練習をして、うまくかわしていたし、いいけいこだった。とにかく自分の競馬ができるかどうか。控えてもどこかで外へ出せれば問題ない。だから外枠のほうがレースはしやすいだろうね」と、3連覇への意欲は高まるばかりだ。
世代交代がささやかれているが、’15最優秀ダートホースとしての誇りは忘れていない。「ノンコノユメとか強い馬は出てくるが、まだ世代交代まではいっていないと思うよ」とトレーナー。メモリアル“70”を狙うユタカの手綱も黙っていないはずだ。
(夕刊フジ)
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