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4月9日の阪神11Rで行われた第83回桜花賞(GI、3歳オープン、牝馬、芝・外1600メートル、18頭立て、1着賞金=1億4000万円)は、川田将雅騎手の1番人気リバティアイランド(栗東・中内田充正厩舎)が後方追走から直線で圧巻の末脚を繰り出し優勝。昨年の阪神JFを制した2歳女王が、クラシック開幕戦を制し、見事〝桜の女王〟に輝いた。川田将雅騎手は、史上6人目、現役3人目となる桜花賞連覇。3月12日のフィリーズレビューから続いていたJRA重賞1番人気馬の連敗は13でストップした。タイムは1分32秒1(良)。
3/4馬身差の2着にはコナコースト(6人気)、さらにクビ差遅れた3着にペリファーニア(5番人気)が入った。なお、2番人気のディープインパクト産駒ライトクオンタムは8着に敗れた。
◆中内田充正調教師(1着 リバティアイランド)「ほっとした、というのが率直な気持ちです。いい馬を管理させていただいて、こうしていい結果を出すことができました。体の成長やツメの不安など、ポイント、ポイントでは難しいところがありましたが、競馬に無事にたどりつけました。調整は簡単ではなかったですが、馬はよく頑張ってくれました。3カ月の間、心身の成長を促したことで、入厩してからも穏やかに調教できていましたので、(放牧で)ちゃんと成長してくれたと思います。パドックでもとても穏やかで、馬場入り直前に気合が入っていいキャンターをしてくれていたので、これなら動けると思いました。スタートが良くなかったことと、馬自身に進む気がなく、思ったより後ろからにはなりましたが、直線に入る前に外に出して進路を確保してくれていましたからね。改めてすごくいい馬だなと思いました。次走はオークスも選択肢のひとつとしてありますが、オーナーと相談して決めていきたいです」
桜花賞を勝ったリバティアイランドは、父ドゥラメンテ、母ヤンキーローズ、母の父All Americanという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)サンデーレーシング。通算成績は4戦3勝。重賞は2022年阪神JF(GⅠ)に次いで2勝目。中内田充正調教師は桜花賞初勝利、川田将雅騎手は14年ハープスター、22年スターズオンアースに次いで3勝目。