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今週のメインは東京新聞杯。JRAのレーティング(公式格付)をベースとしこれにいくつかモノサシを組み合わせ、出走各馬の真の力関係を解き明かしていく。まずはベースのモノサシJRAレーティングの比較から入ろう。
116 ジャスティンカフェ(毎日王冠2着)
115 エアロロノア(安田記念、マイルCS7着)、マテンロウオリオン(NHKマイル2着)
113 ナミュール(秋華賞2着)
111 ファルコニア(マイラーズC3着)、インダストリア(NHKマイル5着)、ウインカーネリアン(関屋記念1着)
109 ピンハイ(桜花賞5着、オークス4着)、プレサージュリフト(オークス5着)、シュリ(関屋記念2着)
108 ピースワンパラディ(京都金杯4着)、タイムトゥヘヴン(京王杯SC3着)
107 カイザーミノル(京都金杯3着)
103 サクラトゥジュール(ニューイヤーS2着)、ショウナンマグマ(ディセンバーS1着)
(以下格付なし)
東京新聞杯の例年の好走基準は110。今年のメンバーでは109あたりが下限数値になりそうだ。比較も、これに該当する上位10頭で見ていきたい。
第二のモノサシはマイルCS。同レースは勝ったセリフォスがレーティング122に格付けされ、昨年行われたJRAのマイル戦では屈指のレベル。今回のメンバーではジャスティンカフェ、エアロロノア、マテンロウオリオン、ウインカーネリアン、ファルコニアの5頭が出走し、レーティング順位はいずれも7位以内だ。普通に考えれば勝ち馬はこの中から出るだろう。
レースを振り返ると、流れとしてはミドルペース判定も、逃げたピースオブエイトとファルコニアが大きく負け、先団から上位に食い込んだのはソダシただ一頭という差し有利の展開だった。そして東京新聞杯も、例年好走するパターンは①極端に速い上がりでの3列目以降からの追い込みか②比較的速い上がりで2列目からの流れ込みのいずれかが多いことから、こういうレースをマイルCSでした馬を拾うと、ジャスティンカフェ、エアロロノアの2頭が浮上し、ついでマテンロウオリオンが続く。恐らく展開上は、ウインカーネリアンとファルコニアにとって不利となるであろう。
第三のモノサシは本年1月の京都金杯。同レースにはなんとメンバー中7頭が出走。これもまたペースはミドル判定だったが、逃げたベレヌスをはじめ先行した3頭が揃って最下位に並ぶという差し有利の展開だった。上がりのタイムを見ると、シュリ一頭が他に比べて遅く、58kgを背負い2着に入ったエアロロノア、同じく58kgで7着も上がり最速のタイムトゥヘヴンの内容が濃かったことが分かる。また54kgと軽い斤量ではあったが道中3番手の位置取りから3着に残ったプレサージュリフトも今回は斤量が1kg増えるが牝馬の割には馬格があるので怖い存在だ。
第四のモノサシは「1600m適性」。東京新聞杯は、歴代の勝ち馬を見てもとにかく1600のスペシャリストが強いレースだが、メンバー中これまで芝の1600mのレースに使われた割合が65%以上で、複勝率66%以上、持ち時計1.33.0以内に絞り込むと該当するのはジャスティンカフェ、プレサージュリフト、マテンロウオリオンの3頭だけ。
諸々のモノサシ比較から最も勝利に近い馬はジャスティンカフェ。次いでプレサージュリフト、エアロロノアと続き、マテンロウオリオンまでは馬券に組み込みたい。
モノサシの正誤判定は、2/5(日)だ。
【モノサシ比較による注目馬】
◎ジャスティンカフェ ○プレサージュリフト ▲エアロロノア △マテンロウオリオン
(文:のら~り)