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七夕賞からサマー2000シリーズがスタートする。昨年のシリーズ王者ホッコーパドゥシャが連覇を目指して始動。前走の産経大阪杯は勝ち馬に0秒2差(6着)と、8歳馬でも元気一杯。シリーズ開幕戦を白星で飾り、好発進を決めるか。
この季節が来るのを待っていた。昨年のサマー2000シリーズを優勝した古豪ホッコーパドゥシャが、今年も夏競馬を熱く盛り上げる。
「8歳馬なので大きく良くなった感じはないけど、衰えはないし、変わらず維持しています。今年もチャンピオンを目指したいですね」。シリーズ連覇に向けて、村山調教師が意欲をのぞかせた。
前走の産経大阪杯は6着と掲示板を外したが、勝ち馬のテイエムアンコールに0秒2差。直線はしぶとく脚を伸ばしており、指揮官の表情にも悲観の色は見られない。
「前走はGIIでメンバーもそろっていましたからね。あの着差なら、よく頑張ったと思います。2走前の中京記念も内から伸びて3着でしたし、ひと息だった年始めの頃と比べて、だいぶ調子が戻ってきました」
昨年2月に定年で解散した浜田厩舎から引き継ぎ、“サマー2000”に参戦。七夕賞3着、小倉記念2着、新潟記念1着と、着実にポイントを重ねて優勝を飾った。昨年は春から使い詰めだったが、この中間は放牧に出して心身をリフレッシュ。エネルギーを満タンにして、シリーズに全力投球の構えだ。
「暑い時期に連戦することを考慮して、前走後はここから始動することにしました。この後は小倉記念に向かうか、新潟記念にするか、馬の状態を見てから決めます」と村山調教師はローテーションを描いている。
ハンデは昨年(3着)よりも1キロ重くなったが、57キロでも2勝を挙げており、斤量自体は問題ない。現在の馬体重は480キロほどで、太め感なく仕上がっている。
「叩き良化型で今回は放牧明けなので、多少割引は必要ですが、福島はレコード勝ちしたこともある舞台。連覇のためにも、いいスタートを切りたいですね」とトレーナーは期待を寄せる。今回の鞍上は、テン乗りの新潟記念でシリーズVに導いた江田照騎手。ホッコーパドゥシャが今夏も主役を演じてくれそうだ。(鈴木康之)
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