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サマー2000シリーズ最終戦「新潟記念」の追い切りが25日、東西トレセンで行われた。栗東ではサンライズベガが坂路で鋭い動きを披露。勝てばシリーズ逆転Vとなる復帰3戦目で最高の仕上がりだ。小倉記念の2、3着馬バトルバニヤンとスマートギアも坂路を快走。美浦ではトウショウシロッコが坂路を軽快に駆け上がった。
猛暑が続くこの時期にサンライズベガがハードな追い切りを敢行。サマー2000シリーズ逆転Vへの意欲を強烈に示した。
「一杯に追うように指示した。使って良くなっていくタイプだし、今朝もいい動きだったね」
七夕賞で復帰して3戦目。見届けた音無調教師の目にも確かな上昇カーブが映し出されていた。
最終追い切りは坂路で併せ馬。同じく新潟記念に出走するドモナラズ(牡5)を大きく先行させてスタートした。徐々に間隔を詰めていき、ラスト2ハロンあたりでは射程圏。後方からじっくり狙いを定め、ラスト1ハロンから一気に馬体を併せていく。必死に食い下がる僚馬を横目に、楽々とかわして最後は1馬身の先着。全体4ハロンとラスト1ハロンの時計はエラーだったが、反応、動きともに申し分なしだ。
「最後も余裕がある感じでした。休み明けの時(七夕賞)もいいと思いましたけど、さらに良くなっています。動きはいままでで一番でしょう」
今回を含め復帰後の3戦とも最終追い切りの手綱を取っている北村友騎手(本番は松岡騎手)も絶好のデキを証言する。
この夏はサマー2000シリーズ制覇を目標にローテを組んだ。七夕賞(3着同着=4点)、小倉記念(7着=1点)を終了し、合計5点で9位タイ。優勝条件にいずれかのレースで勝つことが義務づけられているため、最終戦の今回で勝たなければ逆転Vもない。
「前走はスタートが良すぎて結果的に前での競馬になってしまった。出遅れた七夕賞でも3着にきているのだから、じっくり乗ってくれればいい。チャンピオンになる権利を持っているから、諦めずに走ってほしいね」と、音無調教師も力を込める。
万全の状態に加え、昨夏に準オープンを勝ち、このレースでも2着に入った得意の新潟なら、大逆転Vも夢ではない。(瀬戸聡)
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