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第35回フェブラリーステークス(18日、東京11R、GI、4歳上オープン国際(指)、定量、ダ1600メートル、1着本賞金1億円=出走16頭)今年最初のJRA・GIは、内田博幸騎乗の4番人気ノンコノユメがゴール前の激戦を制し、JRA・GI初制覇。関東馬は1998年グルメフロンティア以来、20年ぶりの勝利となった。タイム1分36秒0(良)。連覇を狙った1番人気のゴールドドリームはクビ差の2着に敗れた。
ゴール前、王者を追い詰めるジョッキーと馬の迫力に、スタンドがどよめいた。3頭の激しい攻防。大外のノンコノユメが、昨年の覇者ゴールドドリームをクビ差かわしてゴールした。大歓声に包まれたウイニングランで、内田騎手も思わずガッツポーズだ。
「やっぱり騎手っていいですね。大レースになればなるほど騎手しか味わえない余韻がある。これを味わっちゃうとね」
2014年にヴィクトリアマイルをヴィルシーナで勝って以来3年9カ月、43戦ぶりのGIタイトルにジョッキーも感慨深い表情をみせた。
スタートしてすぐ後方に下げて馬群の外へ。内田騎手は「コーナーであまり外を回すのはロス。でもスタート直後の直線ならロスはないから。3コーナーまで砂をかぶせないように」誘導した。3~4コーナーで目前にいるゴールドドリームがスッと前にいくと、離されずに食らい付いて直線へ。大外に持ち出してノンコの持ち味、爆発的な末脚を引き出した。
「あそこまできたら勝ってくれ、と願うしかない。神様と馬頼み。GIを勝つのは簡単なことじゃない。馬が勝てない時期も必死にケアしたスタッフに感謝です」
ジョッキーが話すように、ノンコノユメも勝てない時期が続いた。3歳時に交流GIジャパンダートダービーを制したが、その後は激しい気性が災いした。陣営は4歳夏に去勢を決断したが、その後も勝てず、GIでは9連敗。「去勢して批判もされました。でも根岸Sで復活してフェブラリーSも勝てた。ホッとしましたね」。加藤征調教師は初めてのJRA・GIに安堵(あんど)の笑みを浮かべる。
セン馬のため種牡馬になることはかなわない。今後は国内戦が濃厚だが、この勝利で米GIブリーダーズCクラシック(11月3日、チャーチルダウンズ、ダ2000メートル)の優先出走権を手に入れた。「それは興味がありますね」と調教師。ジョッキーも「乗せてもらえるなら僕もうれしいし、勉強します」と前向きだ。念願のタイトルを手にしたノンコノ“夢”は、世界にも広がっていく。 (柴田章利)
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