ダート王者を決めるチャンピオンズカップ（ＧＩ、ダ１８００メートル）が７日、中京競馬場で行われる。昨年までのジャパンカップダートがレース名、舞台を一新。サンケイスポーツ・加藤隆宏記者は自信を持って（１５）インカンテーションに本命を打った。３連勝と、ここにきて本格化。６戦５勝と得意としている左回りのダート１８００メートルで、ＧＩ初制覇だ。

　この秋のＧＩは１番人気が７連敗中。人気で予想を左右することはないが、勝負事における無視のできない“流れ”ができているのは確かだ。ディープインパクト級の怪物がいれば、１番人気の連敗など、一笑に付すことができるが、有力候補が十指に余るチャンピオンズカップではそうもいかない。

　１番人気になるのはコパノリッキーだろう。ＧＩばかり走って、今年は４戦３勝２着１回。レース運びは安定しており、王者にふさわしい力強さを身につけた。弱点が少ないのは事実だが、中京コースは初参戦で、後続から厳しいマークを受けるのは必至。米国馬インペラティヴの出方は読めず、クリソライトやホッコータルマエなども前々から早めに動く可能性が高い。マイペースに持ち込んでの逃げ切りは難しい。評価は対抗（○）までで、◎インカンテーションで勝負する。

　もっか３連勝。チャンピオンズＣがピークの状態になるようにローテーションを組み、結果を出しながら調子を上げてきた。前走のみやこＳは強いの一語。予想よりも後ろの位置になったが、外からナムラビクターなどの強豪をねじ伏せた。地力強化は本物で脚質に幅が出たのも心強い。今ならば、ペースや目標に応じて自在に動ける。「前走は強い競馬だったし、自信になった」と大野騎手が手応え十分なのもうなずける。

　１８００メートルで全７勝をマークしており、左回りはそのうち５勝。中京コースは３戦２勝と得意にしており、舞台設定は申し分ない。枠順は〔８〕枠（１５）番と外めになったが、馬群に包まれず、ライバルを見ながらレースを運べるので心配は無用だ。

　しっかり負荷のかかった調教をこなしており、気配は文句なし。「いい筋肉がついて、本当にダート馬らしい体つきになった」と羽月調教師にも自信がみなぎっている。

　馬単は（１５）（１４）、（１５）（４）、（１５）（８）を本線に（１５）（３）、（１５）（９）、（１５）（１２）。３連単は（１５）の１着固定で（３）（４）（８）（９）（１２）（１４）へ流す３０点を買う。　（加藤隆宏）

★チャンピオンズＣの枠順はこちら

この記事はいかがでしたか？

 (0)