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27日の中京11Rで行われた第62回中京記念(3歳上オープン、GIII、芝1600メートル、16頭立て、1着賞金=3800万円、サマーマイルシリーズ第1戦)は、田中勝春騎手騎乗の7番人気サダムパテック(牡6歳、栗東・西園正都厩舎)がゴール寸前で差し切り、久々の勝利を飾った。タイムは1分37秒1(稍重)。
一昨年のマイル王が桶狭間のマイル決戦でよみがえった。ゴール前は3頭が横に並ぶ大接戦。最後にその争いを制したのは、田中勝春騎手と3戦連続でコンビを組んだサダムパテックだった。
レースはクロフネサプライズの逃げで幕を開け、クッカーニャ、マイネルディアベル、ティアップゴールド、テイエムオオタカなどが続く。馬場が荒れて、直線では大きく横に広がっての追い比べとなったが、直線半ばでは人気薄のティアップゴールドが先頭の形。しかし、ゴール前で形勢は一気に逆転して、馬群から伸びたマジェスティハーツと、外から強襲したサダムパテック、ミッキードリームによる3頭の争いになる。きわどいバトルを最後に制したのはサダムパテック。ハナ差で11番人気ミッキードリームをかわし、久々の勝利を手にした。2着はクビ差の3着にはマジェスティハーツが入っている。
サダムパテックは、父フジキセキ、母サマーナイトシティ、母の父エリシオという血統。北海道白老町・(有)社台コーポレーション白老ファームの生産馬で、大西定氏の所有馬。通算成績は26戦6勝(うち海外1戦0勝)。重賞はGIII東京スポーツ杯2歳S(2010年)、GII弥生賞(11年)、GII京王杯スプリングC、GIマイルチャンピオンシップ(12年)に次いで5勝目。西園正都調教師は中京記念初勝利。田中勝春騎手は10年シャドウゲイトに次いで2勝目。
田中勝騎手は「もともと地力がある馬だからね。具合もいいと聞いていたし、うまく乗れて良かった。すんでで(2着馬)をかわすあたりが力だね。力があるのは分かっていたけど、大したもの。やっぱりGI馬だよ。条件がかみ合えば今後もやれる」と3戦連続の騎乗で結果を出し、表情を緩めていた。
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