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日本馬5頭は、上位独占の期待がかかる豪華なラインアップとなった。英国ブックメーカーでも日本勢が上位の支持を集めているが、中でも抜けた評価を得ているのがモーリスだ。前走の天皇賞・秋を完勝。中距離でも能力の高さを発揮し、新境地を開拓した。手の内に入れているムーア騎手とのコンビでラストランを飾る可能性は高い。
昨年の覇者エイシンヒカリも今回が引退レースとなる。天皇賞・秋はいいところなく12着に敗れたが、輸送や苦手な地下馬道がない点は好材料。勝つときは鮮やかな走りを見せるだけに、リズム良く運べれば巻き返しがあっても不思議はない。
府中牝馬Sに続いてエリザベス女王杯を制したクイーンズリングも充実ぶりが目立つ。香港遠征が3度目になるステファノスはスミヨン騎手との新コンビが興味深い。やや精彩を欠いている感のラブリーデイも秋3戦目で状態は上がっており、持ち味を生かせる良馬場なら一変のシーンも考えられる。
地元の期待を背負うのはシークレットウェポンとデザインズオンロームで、これにブレイジングスピードが続くが、今年の日本勢に対しては劣勢の印象。シャティンのコースを知り尽くす騎手の技量でどこまで対抗できるかだろう。