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今年の有馬記念では史上初めて過去の優勝馬同士の対戦が実現するが、昨年Vのゴールドシップがスランプのため、一昨年優勝のオルフェーヴルが抜けた1番人気になっている。父、母の父とも同じ2頭の最初で最後の対決となる今回、ゴールドシップは変わる可能性はあるのか。騎手として有馬記念最多タイ3勝をマークした岡部幸雄さん(65)は復活があると分析した。
有馬記念史上、過去の優勝馬同士が対戦するのは意外にも今年が初めてだという。本来なら一昨年の覇者オルフェーヴルと、昨年勝ったゴールドシップの2強ムードになっても不思議はないはず。ところが、後者がこの秋は京都大賞典5着、ジャパンカップ15着と極度な不振に陥り、評価を下げている。
今年の有馬記念は、ライアン・ムーア騎手と新コンビを組む昨年の優勝馬がよみがえるかどうかが大きな焦点になるが、復活する可能性は大いにあるとみている。
条件が非常に好転している。中山は皐月賞、有馬記念と2戦2勝の得意コース。速いタイムが出る馬場状態で行われた前2戦と違い、今の中山は例年よりタイムがかかっているのも瞬発力勝負は不向きのゴールドシップには好材料で、中間の降雨もますます味方する。
前2戦は気持ちに前向きさが感じられない面があったが、精神状態もいい方に変わるかもしれない。初めてブリンカーを着用しての出走。前方へ意識を集中させるため横の視界を遮るこの矯正馬具が、ゴールドシップのようなタイプにはプラスに働きそうだと思う。