積極策でフラワーＣを制したエンジェルフェイスは桜花賞をパス。オークスへピタリと照準を合わせてきた。

　鮫島良騎手（レースはルメール騎手）を背に向正面から栗東ＣＷコースに入り、４Ｆからペースアップ。前半で少し行きたがったが、スピードに乗ってからはスムーズ。内に入った直線も手綱は絞られたまま、余力たっぷりにヘミングウェイにクビ先着した。

　「指示どおりに馬なりでリラックス。コンディションが良く、力は出せる」と、藤原英調教師のジャッジは満点だ。

　フラワーＣを勝ち、賞金的に桜出走は可能だったが、狙いは樫ひとつ。前走時にまだ残っていた冬毛はきれいさっぱりなくなり、実が入って張り詰めた５００キロ台のピカピカに輝く馬体が、勝負の意気込みを伝える。

　「桜花賞はキャリアのあるメンバーがそろっていて、どれくらいのパフォーマンスになるか予想できた。その分、他が初距離になるオークスのほうに魅力を感じたし、この２カ月で順調に成長してくれた。小技は使えないので、リラックスしてマイペースで先行できれば」と指揮官。先週のヴィクトリアマイルを７歳牝馬ストレイトガールで連覇した厩舎の勢いも軽視できない。（夕刊フジ）

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