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一昨年の菊花賞馬アサクサキングスが2度目の天皇賞・春に向けて終い重点ながら切れのあるフットワークを披露した。
前走の阪神大賞典は苦手の重馬場と阪神の芝を克服して快勝。タフなレースだった反動に関して、大久保龍志調教師は「京都記念の後より長く休みをとったが、1カ月半ほど間隔があったのでその後は順調にこれた。JRAからお願いされてつけたハートレートモニターでも先週の時点で、いい数値が出ていると診療所から言われました」と好状態を伝える。
★ハートレートモニター
GPS付きの心拍数を計る機器で、追い切りの時に鞍に装着して競走馬の心肺機能や心臓の強さを計ることができる。JRAの説明では、数値は主にスタミナの指標になるが、馬の能力全てを表すものではないという。数値は関係者に伝えられ、公表はされていない。将来的には馬のコンディションがより正確に把握できるようになり、調教やレースなどに対して的確なアドバイスができるようになると考えられている。
今回はJRA側が長距離適性の高い馬の数値を計りたいとの趣旨で、アサクサキングスに同モニターの使用を希望し、厩舎側が承諾。現在栗東所属馬では10頭前後の馬に使用されている。過去にはテイエムオペラオーやディープインパクトにも使用されていた。ちなみにオペラオーは00年、01年、ディープは06年の天皇賞・春を優勝している。