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今週は牝馬限定のハンデGⅢ、マーメイドSが行われる。阪神競馬場の改修工事に伴い、今年は京都競馬場での開催。注目は、前走の福島牝馬Sで重賞初制覇を果たしたコスタボニータだ。近走は重賞で安定した走りを続けており、まさに充実期。勢いに乗って初の京都も克服し、重賞連勝を狙う。
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牝馬限定なら負けられない。前走の福島牝馬Sで重賞初制覇した勢いに乗って、コスタボニータが連勝を狙う。大井助手は、充実ぶりが光る近況に自信をのぞかせた。
「前走と比べると、雰囲気がいいですね。攻め馬のキレとかカイバ食いとか、日常のしぐさとかですかね。年齢を重ねて精神的に大人になって、充実期に入ってきているのかなと思います」
その前走は直線で進路が狭くなり、ラスト1ハロン過ぎから外に切り替えて差し切った。クビ差でも着差以上に完勝といえる内容だった。
昨年2月の初音Sでオープン入りを決めて以降も、高いレースセンスを武器に堅実に走っている。特に今年に入ってからの3戦はすべて重賞で3、5、1着。前々走の中山牝馬Sも勝ち馬とは0秒3差で、安定感は抜群だ。京都で走るのは初めてだが「前回の福島も初めて。去年の札幌(クイーンS3着)も初めてでしたが、結果を出していますからね。京都も大丈夫だと思います」。コースを問わない堅実さは、今回も強みとなる。
2日に栗東CWコースで3頭併せで追われ、6日にも同コースで6ハロン82秒8─11秒4と順調に調整されている。今年の3戦は小倉、中山、福島と遠征続きだったが、今回は昨年4月のサンスポ杯阪神牝馬S(3着)以来の関西圏。「ギリギリまで(トレセンで)調整ができる。そこもいいですね」とうなずく。
「ひとつ重賞は取らせてもらいましたが、まだ上はあると思っています。2000メートルでどれだけ頑張ってくれるか」
荒れるハンデ重賞で知られるが、昨年は1番人気ビッグリボンが人気に応えた。ハンデ56キロは、このメンバーでは実力上位の証し。連勝街道を突き進む。(山口大輝)