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ショックです……。今週末の阪神ジュベナイルFですが、ターゲットをボンドガールに決めて、既に原稿を送っておりました。ところが6日(水)の夕方に、ウマニティの運営スタッフさんからメールが入り、ボンドガール回避のニュースを知ることに……。5日(火)の調教中に放馬し、右前肢を打撲したとのこと。やむなく当コーナーの原稿を書き直しております。まあ、こんなことがあるのも競馬なのですけどね。
最初に原稿を書いた際、ボンドガールと京王杯2歳Sを勝ったコラソンビートのどちらをターゲットにするか、少々悩みました。最終的には前走で出遅れたボンドガールのほうをターゲットに決めたのですが、このような事態になりましたので、ターゲットをコラソンビートに変更します。
このアクシデントでコラソンビートはライバルが1頭いなくなったのですから、かなり有利になりました。それでもボンドガールと同様の不安材料を抱えています。デビューから4戦を経験していますが、出走したのは東京で3回、新潟で1回と、全て左回りの競馬場です。今回の舞台は右回りの阪神競馬場です。右回りは初めてである上に、関東馬ですので、美浦トレーニングセンターから阪神競馬場への輸送があります。今後の目標となる桜花賞と同じ舞台ですので、いずれも克服しなければならない課題なのですが、初めてとなる今回に限ってはマイナス材料と考えていいでしょう。
コラソンビートは6月に東京・芝1600mでの新馬戦で3着に敗れた後(ちなみに当時の勝ち馬はボンドガールでした)、中2週で同じ東京のマイル戦で行われた未勝利戦を勝ち上がりました。その後、8月に新潟で1400m戦のダリア賞を勝っているのですが、未勝利戦とダリア賞で手綱を取った戸崎圭太騎手がダリア賞後に「条件としては今回のほうがいい」とコメントしています。もしかするとマイル戦ではやや距離が長いのかもしれません。
前走の京王杯2歳Sで騎乗した横山武史騎手はレース後に「距離はもう1ハロンくらい伸びても問題ない」と言っていますので、距離不安があるとまでは言えませんが、マイル戦がベストという訳ではない、と考えておいたほうがいいでしょう。今回の登録馬にマイル戦への適性がコラソンビートより高い、と思われる馬は何頭かいますので、3連勝中ということで人気はコラソンビートでも、より距離適性が‘高い馬に先着を許してしまうことは十分に考えられます。
ジャパンCを勝ったイクイノックス、チャンピオンズCを優勝したレモンポップと、当コーナーがターゲットとした馬が快勝するケースが2週続いています。今週こそはいい仕事をしたいなあ、と思っていたのですが、こんなことになろうとは。しかし、ダノンベルーガの半妹であるボンドガールは、いずれは主役級の評価を受ける日が来るはずです。改めて当コーナーでターゲットにできる機会が来ることを、楽しみにしたいと思います。
(文・菅野一郎)