チャンピオンズＣの枠順発表から一夜明けた１日、各陣営は思い思いの方法で調整し、決戦に備えた。

＜美浦トレセン＞

南部杯を１２馬身差で圧勝したレモンポップは、追い切り翌日とあって厩舎周りでの運動にとどめた。「変わらずに来ています。５歳になって脚元が固まったことで、追い切りでもしっかり負荷をかけられるようになっています」と田中博調教師は胸を張った。

ＪＢＣクラシック５着からの巻き返しを期すウィルソンテソーロは、坂路の外ラチ沿いを４ハロン６３秒３－１４秒６で気分良く駆け上がった。「しまいは１５秒を切りましたが、この馬にとっては軽く走って出せる時計。交流重賞で輸送を何度もこなして、精神的にたくましくなりました」と小手川調教師は目を細める。


南部杯９着ジオグリフは坂路１本目を４ハロン７４秒６－１８秒２で軽く流した後、２本目では４ハロン６４秒９－１３秒９と強度を上げて負荷をかけた。「状態自体はいいと思います。（追い切りから着用した）ブリンカーの効果も感じられるし、雰囲気はいい」と木村調教師。

＜栗東トレセン＞

一昨年の勝ち馬テーオーケインズは角馬場から坂路へ。弾むようなフットワークを見せた。高柳大調教師は「調整程度でした。いい枠が当たりましたし、追い切り後もいい雰囲気でこれています」とうなずく。

アーテルアストレアは厩舎周りの運動にとどめた。橋口調教師は「雰囲気はいいですよ。この秋からさらに力をつけてきたと思います。ダート馬らしく、がっしりしてきましたね」と充実ぶりを伝える。

ノットゥルノはＣＷコースで調整。落ち着いた走りで駆け抜けた。音無調教師は「状態は悪くない。（馬体重は）プラス４～８キロぐらいでいければ。あとはスタートを決めて、もまれずに競馬ができれば、ですね」と力を込めた。

ハギノアレグリアスは力強い脚取りで登坂。好気配が漂う。四位調教師は「いつもと一緒です。変わらないのがなによりですよ。元気もいいし、そこもいつも通り。いたって順調ですよ」と泰然自若の構えだ。

セラフィックコールは、ゲートを確認したあと、Ｅコースを１周。活気ある姿を披露した。寺島調教師は「ミルコ（デムーロ騎手）が乗って、併せ馬をしたことでピリッとしたかな、と思います。いつも通りというか競馬をわかっている感じがしますね」と頼もしそうに語った。

アイコンテーラーは角馬場での調整で体調を整えた。河内調教師は「変わらずこれています。（ダート適性は）思っていた以上。パワーがあるようには見えない馬体やけど、しっかりと走るね。あとはレースにいってどうか。走れるだけの状態にはあります」と期待を寄せた。

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