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まさかの7頭立て。メジロモンスニーが勝った1983年以来の少なさだ。それでも、将来性豊かな素質馬がそろい、見逃せない一戦であることは間違いない。
キャリア1戦の良血馬が注目を集めるなか、当欄はペースセッティングを狙う。
ここまでマイル経験は一度もないが、注目したのはまさにそこ。一昨年勝ったピクシーナイトと昨年の覇者マテンロウオリオンがともに前走で1400メートル戦を走っていたことを考えれば、むしろマイル以上から臨戦する馬よりも魅力的だ。中京開催の過去2年はともに決着時計が速く、明らかにスタミナよりスピードが求められていた。
本馬はデビューから6ハロンを使われて、2戦目の未勝利戦で逃げ切り。3戦目から7ハロンに延ばし、〝短距離王国〟安田隆厩舎の下、脚をためて差す鍛錬を積んできた。新しいことにチャレンジしても、京王杯2歳S4着、万両賞2着とまったく崩れなかったのは類まれなレースセンスと基礎性能の高さゆえだろう。
上野助手も、「前走で我慢が利いていたので、マイルでも大丈夫だと思う。ゲートも今は問題ないですね。順調です」と手応えを明かしている。
少頭数の今回、陣営は積極的な競馬を示唆。おそらく2~3番手が理想だろうが、行く馬がいなくて逃げる形になったとしても何ら問題はない。ポジションを取ったところでしっかり脚をためることができれば、あとはホープフルSを14番人気ドゥラエレーデで勝ち大波乱を演出した豪腕、ムルザバエフ騎手が勝利へ導いてくれるはずだ。
〝究極の3連単〟はペースを1着に固定し、印4頭に流す12点で勝負する。(夕刊フジ)