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■ヒシタイカン(15日、東京新馬、芝2000メートル)=美浦・堀宣行厩舎、牡、父モーリス、母リュラ、母の父ステイゴールド
《戦評》スタート直後は行きたがっていたが、道中は好位で我慢が利いていた。直線では馬群に包まれて追い出しが遅れるも、残り300メートルで外に持ち出されて一気の差し切り。上がり3ハロンは最速の33秒4をマークした。手前をすぐに替えるなど粗削りな面も見せたが、まだ脚を余しており着差以上に強い勝ちっぷりだった。
《血統》3代母は桜花賞、オークスを制したベガ。母リュラの姉に桜花賞Vのハープスターがいる名牝系だ。432キロと馬体はコンパクトだがフットワークが素軽く、牝系から爆発的な瞬発力を受け継いでいる。
《将来性》福永騎手は「返し馬で気難しい面も見せたが、競馬に関しては非常に優秀で注文をつけるところがありません。陣営がうまくケアして持ってきてくれた。距離の融通性もありそう」と絶賛。来春のクラシックが楽しみになる逸材だ。