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パリロンシャン競馬場で行われた第101回凱旋門賞(GⅠ、芝2400メートル)は、L・モリス騎乗の英国馬アルピニスタ(M・プレスコット厩舎、牝5歳)が直線なかばで抜け出して優勝した。これでGⅠ6連勝。今後はジャパンC(11月27日、東京、GⅠ、芝2400メートル)に参戦する可能性もある。日本から参戦したタイトルホルダーは11着、ステイフーリッシュは14着、ディープボンドが18着、ドウデュースは19着に敗れた。
レース直前の大雨で馬場状態が悪化する中、抜群の手応えで進出したアルピニスタが、ヴァデニとトルカータータッソの追い上げを封じた。
日本では2番人気だったが、一部ブックメーカーでは1番人気に推されていた実力馬。昨年のベルリン大賞からGⅠ6連勝を達成した。5歳牝馬の勝利は1937年のコリーダ以来、85年ぶり2頭目の快挙だった。
管理するマーク・プレスコット調教師は準男爵で〝サー〟の称号を持つ名伯楽。アルピニスタは祖母のアルバノヴァ(独GⅠ3勝)、母アルウィルダも管理していただけに、感激もひとしおだったようだ。
今後は引退して繁殖入りする前に米GⅠブリーダーズCターフ(11月5日、キーンランド、芝2400メートル)かジャパンCに向かうことが陣営から示唆されている。