今週から東京でＧＩ５連戦がスタート。８日に３歳マイル王決定戦「第２７回ＮＨＫマイルＣ」が行われる。さまざまな路線からスピード自慢の若駒が集結。昨年暮れの朝日杯ＦＳ２着馬セリフォスは実績で一歩リードしている。ぶっつけ参戦でＧＩ初制覇を飾るか。

３歳マイル王の座は譲れない。セリフォスは中京の新馬戦→新潟２歳Ｓ→デイリー杯２歳Ｓとデビュー３連勝を決めた。土つかずで向かった朝日杯ＦＳでは直線でいったん先頭に立ったが、最後にドウデュースにかわされて半馬身差の２着に惜敗。２歳王者のタイトルを手中にできなかった。

以来４カ月半ぶりでＧＩへ直行。「ぶっつけでの挑戦が早々に決まり、４月初めの帰厩から順調な仕上がり。もともと気のいいタイプなので休み明けでも好結果を残しているからね。普段の雰囲気を見ると精神的に少し大人になってきたかなと思う」と、福永助手の表情は明るい。１週前追い切りは新パートナーとなる福永騎手を背に栗東のＣＷコース３頭併せで追われ、６ハロン８１秒７、ラスト１ハロン１０秒８と抜群の切れ味を見せつけて最先着を果たした。「『しっかりやってほしい』との指示。時計的にも良かったし、レベルの高い動きをしていた。ダイワメジャー産駒だが、軽さがあって動きはしっかりしている」と、ユーイチは確かな感触をつかんでいる。休み明けでも状態に不安はない。

東京は初めて走るが、左回りの中京と新潟でＶ歴があり、直線に上り坂の控えるコースも得意。重賞２勝＆ＧＩ２着の実力派マイラーが、ポテンシャルと経験値の高さで３歳マイル界の頂点を極めようとしている。（夕刊フジ）

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