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15分の6から16分の1へ。“圧力”から解放されるルージュバックがいよいよビッグタイトルを手にする。
前走・金鯱賞を詳細に振り返ってみたい。(3)(3)(3)(2)番手の通過順だけを見ると、次走のマイルに向けては完璧な運びに映る。ただ、隣枠((2)番)のプロディガルサンの存在が余計だった。
プロディガルの通過順は(3)(3)(3)(4)番手とうりふたつ。終始横からプレッシャーをかけられていたのだ。しかも、あちらは504キロの大型馬。454キロのルージュはインに閉じ込められて、身動きすらさせてもらえなかった。
極めつけは直線。目の前にまたも同じ504キロのロードヴァンドールが立ちふさがり、2度の進路変更も、もはやむなしく映るだけ。小兵牝馬にとっては厳しすぎる展開だった。
「どこに怒りをぶつけていいのか。隣にずっとプロディガルサンについてこられてしまって。大きな男馬だったら、こじ開けてこれたんだろうけど…」と大竹調教師。戸崎騎手も、「力を出せずに終わったという感じ。十分な間隔がなかった」と怒りを押し殺すように振り返る。
では、今回は? 15分の6が500キロオーバーだった牡馬混合の金鯱賞に対し、牝馬限定のヴィクトリアマイルはレッツゴードンキただ一頭。しかもドンキは外め(14)番で邪魔をされることはまずありえない。
「前走は枠((1)番)もあって少し促して行っている。あのレースぶりが(マイルの)今回につながると思っている」とは、ストレイトガールで連覇中の戸崎騎手。そう、金鯱賞は結果こそ出なかったが、ルージュの課題(スタート&位置取り)はしっかりとクリアしている。今の高速馬場で流れに乗れれば、あとはその脚を信用するのみだ。
“究極の3連単”の相手は自在性を重視。2・3着にレッツゴードンキ、スマートレイアーを固定した計12点で高配当狙いといく。(夕刊フジ)
★ヴィクトリアMの枠順はこちら 調教タイムも掲載