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シンザン記念(11日、京都、GIII、芝1600メートル)の追い切りが8日、栗東トレセンで行われた。坂路で絶好の動きを見せたのがグァンチャーレ。武豊騎手を背にシャープな伸びで併せ馬に先着し、サンケイスポーツ調教評価「S」をゲット。ダッシングブレイズはCWコースでの3頭併せで悠々と最先着を果たした。
横殴りの雪にもひるまず、パワフルな動きを披露した。東京スポーツ杯2歳S7着から巻き返しを期すグァンチャーレが坂路を一気に駆け上がった。
「調教は初めて乗ったけど、すごくいい動きだった。(調教で)動くとは聞いていたけどね」
手綱から得た好感触に、武豊騎手の口調は寒空のもとでも滑らかだ。
一杯に追われて力強くストライドを伸ばし、4ハロン52秒3-12秒0の好時計をマーク。僚馬アーネストミノル(500万下)をかわして、4馬身半突き放した。坂路の追い切りでのラスト1ハロン12秒0は自己最速で、この日、坂路で追い切った277頭の3歳馬でもベストタイム。見届けた北出調教師も「調教で動くから併せる形にならなかったが、この馬としてはすごくいい調教ができた」と笑顔でうなずく。
武豊騎手と初タッグを組んだ東スポ杯2歳Sは行き脚がつかず後方からのレースになり、直線では前が壁になったのも痛かった。それでも勝ち馬サトノクラウンとはコンマ3秒差。「内枠だったし、馬混みでも競馬は問題なかった。直線では進路がなかったが、あいていればという内容だった」とユタカは振り返る。「いいものを持っていて、チャンスはある」と能力を高く評価しており、自ら志願してコンビ続行が決まった。
ユタカは当レースで最多となる6勝を挙げている“シンザン記念男”で「(京都は)内枠の先行馬が有利。ゲートを出てほしいね」と力を込める。華麗なエスコートで重賞ウイナーに導く。
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