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東京競馬の日曜メインは、ハンデGIIアルゼンチン共和国杯(芝2500メートル)。ビッグレースにつながる一戦で、昨年の覇者ゴールドアクターは、次走の有馬記念も勝ち飛躍の足掛かりとした。今年の注目はモンドインテロだ。札幌日経オープンを勝ち、勢いに乗っている4歳馬で、鞍上がクリストフ・ルメール騎手なら重賞初制覇のチャンスだ。
前走でオープン2勝目を挙げたモンドインテロが、重賞初制覇のチャンスだ。藤井助手は愛馬の充実ぶりに目を細める。
「前走は札幌までの輸送がどうかと思っていたけど、クリアしてくれた。馬が成長している」
4歳となった1月にオープン入りすると、ダイヤモンドS(3秒0差6着)こそ道悪(稍重)に泣いたが、続くメトロポリタンSを快勝。今回と同舞台の目黒記念も0秒2差5着に好走した。約2カ月ぶりだった前走の札幌日経オープンは、早めに仕掛けて外々を回りながら抜け出す堂々たる内容。地力強化を印象づけた。
今回は3カ月ぶりでも乗り込みは入念。1週前追いは美浦Wコースで僚馬に遅れたが、長めからしっかり負荷をかけられた。「いつも間隔をあけつつ使っているので問題ない。先週は相手が動く馬だったし、道中の感じは良かった。いい状態で臨めそう」と藤井助手はデキに太鼓判を押す。
コンビを組んで3戦2勝のルメール騎手は、今年の東京の重賞で【3・9・2・5】。継続騎乗ならば【2・5・1・1】と抜群の安定感を誇る。前走V時に「重賞を勝てる馬」と絶賛していた名手が、巧みにリードしてくれそうだ。
「ハンデ56・5キロは少しもらった感がするけど、力をつけているので頑張ってくれると思う」と藤井助手は期待を込める。昨年の覇者ゴールドアクター(有馬記念)など、過去10年の連対馬のうち7頭がのちにGIを制し、そのうち6頭は全体で最多の11連対(7勝2着4回)をマークしている4歳馬。伸び盛りのモンドインテロが、飛躍への足掛かりをつかむ。 (千葉智春)
★アルゼンチン共和国杯の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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