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3歳クラシック3冠の最終戦、菊花賞(京都、GI、芝3000メートル)が20日、京都競馬場で開催される。秋のGIシリーズで開幕2連勝中の本紙・加藤隆宏記者はエピファネイアに◎。トライアルの神戸新聞杯を完勝して、金曜発売で断トツ人気に推されたエピファの相手探しの一戦として、筆頭に上がり馬のフルーキーを挙げた。
◎エピファネイアが、スケールの大きな走りで、最後の1冠を奪取する。
皐月賞とダービーは、勝ち気すぎる気性と福永祐一騎手が格闘しながらの2着。規格外のパワーを抑えきれなかったが、秋初戦の神戸新聞杯で進化した姿を見せた。中団で折り合いがつき、勝負どころから上がっていく理想的なレース運びで圧勝。日々の地道な鍛錬と、馬具の工夫(制御力が増すリングハミに変更)などによって、乗り手との意思疎通がスムーズになったのは大きい。最終追い切りでも「リラックスして最後まで自分の合図を待っていた」と福永騎手が走りを絶賛。理想の形に近づいているのは確かだ。
菊花賞は未知の3000メートル戦だけに楽観できないが、今のエピファならば、我慢がきくはず。1周目の下り坂を気負わずに走りきれば、自然と結果は付いてくる。
焦点は相手探しだが、意外に難しい。いずれも一長一短だが、底を見せていない上がり馬のフルーキーを筆頭に推したい。前2走とも圧巻の差し切り。瞬発力は間違いなく重賞レベルだ。賢い馬なのでムダな動きをせず、折り合いも自在。スタミナを温存しながら、ロスのないレースができるタイプなのは頼もしい。決め手勝負になりやすい京都の長距離戦ならば、上位に食い込める。