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ウマニティ重賞攻略チームが、毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回はホープフルS・馬場の有利不利、教えます! をお届けします!
日曜日の中山芝のレース結果、近年のホープフルSの結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
中山競馬場はAコース開催の最終日(9日目)。さきの土~日曜日は降雨がなく、芝コースは両日とも終日良馬場(JRA発表)での施行。開催終盤ということもあり、さすがに勝負どころの3~4角は内柵沿いの傷みが目につくようになってきている。
とくれば、時計が遅くなってもよさそうなものだが、土曜日メインのグレイトフルS(3歳以上3勝クラス)は、芝2500mで施行されるようになった2015年以降では最も速い時計での決着。日曜日メインの有馬記念の勝ち時計も、過去10年で2番目に速い決着タイムだった。
日曜日施行の芝競走6鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は、2、2、3、6、7、3番手。10RのクリスマスC(芝1600m・3歳以上2勝クラス)こそ待機勢でのワンツー決着となったが、コーナーの多いレースでは、全般的に距離ロスを抑えて内めを立ち回る馬たちが幅をきかせていた。
日曜日の芝競走における上がり3Fタイム1~2位馬の成績は【3.3.1.5】。字面だけをとると健闘しているように思える。しかしながら、前年の有馬記念当日の【6.5.1.1】と比較すると、どうしても見劣りしてしまう。少なくとも、外差し勢にアドバンテージがあるコンディションではなさそうだ。
ホープフルS当日の予報は曇のち晴(28日7時の時点)。メインの前に行われる芝競走は4鞍に過ぎず、まとまった雨でもなければ、さきの日曜日に近い馬場状態となることが予想される。なにはともあれ、道中で外めを追走、なおかつ勝負どころから外をブン回す待機勢が上位を独占するような状況にはならないだろう。
それゆえ、さきの有馬記念の結果が示す通り、ロスを抑えて内めを立ち回る先行型や、道中で内~中を回りつつ脚をためる差し馬が優位という捉え方が、もっとも適切のように思える。枠順については、やはり内~中(1~5枠あたり)に対する意識を強めたほうが、好結果につながりやすいのではないか。
なお、近年のホープフルSは、前走が条件クラス以上の芝、かつ前走の着順が4着以内、かつ前走の4角通過順位が7番手以内だった馬の活躍が顕著。過去5年の1~2着馬すべてが、この条件をクリアしている。位置取りという要素は先述した馬場傾向・想定にも重なることから、該当する馬には警戒の目を光らせたい。
今回の出走メンバーで要点(1~5枠+前走内容)を満たしているのは、②ヴェロキラプトル、⑥シンエンペラー、⑩シリウスコルト。よって当欄では、これら3頭を注目株として推奨する。
【馬場予想からの注目馬】
②ヴェロキラプトル ⑥シンエンペラー ⑩シリウスコルト