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毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬を紹介する連載「プロ予想家最速予想」。第5回は弥生賞ディープインパクト記念についてシムーンプロ・真田理プロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。
【真田理】"億千万男"の異名を持つカリスマ予想家
パチスロを通して数的思考を身に着け、競馬界へ参戦。億超えWIN5を2度的中させ、一躍時の人となった真田理プロに弥生賞ディープインパクト記念の予想についてお聞きしました。
ー元々はパチプロだったとのことですが、競馬へ転身したきっかけを教えてください。
競馬ソフトを購入した後輩がいて、「儲かるかどうか検証してほしい」という話があったんですね。そこではじめて競馬に携わりました。
ー独特なはじまりですね。結果はどうでしたか。
儲からないという結果がすぐに出ました(笑)。
ーあら(笑)。そこで競馬を辞めなかったのはなぜなのでしょう。
どうだったかなあ…はっきりとは覚えてないんだけど、能力に対して人気しすぎているとか、反対に人気がないとか、乖離を感じたと思うんです。パチンコをやっていたこともあって、ふつうの人より気づける率が高い自覚はあったんですよね。それで、初年度からプラスにはなりました。
ーすごいですね。私は10年やってもプラスにならないです。
10年やっている方は、競馬をはじめた当初の私より圧倒的に予想力はあるはずなんですね。それでも、勝てない。そこには、2つの理由があると思います。1つは、数字力の基礎というか、勝つための数字の捉え方ができていないこと。もう1つは、儲かる確信を自分自身で決められないこと。そして、儲かる確信のあるところに、如何に大きく張れるかが、勝つためのポイントです。
ー著者を拝読したことがあって、真田さんは人気の馬でも大きく張ると。反対に、多くの馬券師の方は人気薄の激走を見抜くことに比重を置いている気がします。
6~10番人気くらいのゾーンは、オッズ的に妙味があると思われていますよね。私も初年度はそこを狙っていきました。でも、実際にお金が増えるゾーンはそこではないんですよ。馬券だけでご飯を食べていくなら、人気サイド。人気サイドで勝てる技術を身に着けた方だけが、競馬を生業にできると思っています。
ー是が非でも身に付けたい技術ですね。では、弥生賞の予想へ移りたいと思います。今年の予想のポイントはどのあたりでしょう。
2点挙げるなら、上位人気馬に力の抜けた馬がいないのがひとつ。もうひとつは、上位人気の馬にフットワークの重い馬が揃ったんですね。つまり、速い馬場でキレ負けするタイプです。それによって、最後の直線では素軽いタイプが有利になるとみています。
ー面白い視点ですね。その、素軽い馬というと?
ワンダイレクト。出走馬のなかで、フットワークが一番軽いです。スローの上がり勝負になれば、この馬が一番強いと思います。
ー逃げた経験のある馬が複数いますが、スローになるという見立てですか。
いや、わからないです。そこは決めちゃダメですね。わからない以上、決めちゃダメなんです。
ーなるほど。では、仮にハイペースになって、上がりのかかる展開になったとき、どの馬が魅力でしょうか。
こうなると難しいですね。時計のかかる前残りの展開だと、トップナイフ、ゴッドファーザーあたり…でもどうかなあ、う~ん、このへんはもうあまり予想したくないですね。
ーふふ(笑)。
ごめんなさい。言い方が悪いですね。速い馬場、少頭数でハイペースで時計のかかる展開は考えにくいんですけど、仮になったとしたら…ちょっと見当つかないですね、すみません。
ーいえいえ。※いただいた資料を見ると、指数トップは77のタスティエーラなんですけど、
ここまで名前が挙がりませんでした。2位で75のアームブランシュとは、2しか差がありません。このくらいの差だと狙えないんですか。
※取材前に真田さんから出走馬に関する資料を送付いただきました。
スローペースで出た指数なので、伸びしろがあり、脚を余した可能性が高いんです。ただ、ほかの馬も似たようなところがあるので、このレースに関してはそこまで役に立つ数字ではないんですよね。
ーなるほど。力が抜けた馬がいないとお話あったあとで申し訳ないのですが、軸に適した馬を挙げるならどの馬になるでしょうか。
これ、難しいですね。トップナイフは悪くないんですけど、過剰人気だと思っていて、速い馬場になるとキレ負けする要素もあるので。タスティエーラですかねえ、率が一番高そうなのは。
ーありがとうございます。では、穴っぽいところで気になる馬はいるでしょうか。
アームブランシュは押さえる価値があると思います。3戦連続、スタート出遅れてるんですよね。まあ、今回も出遅れると思いますけど(笑)。スタートさえ決まればワンチャンスあるかなと。前走はちょっと相手が強かったです。ただ、そのなかでも最後まで伸びてきていて、おそらく力は出し切っていないと。その点を評価しています。
取材後記:「レース映像はかなり繰り返し見るんですか?」に対し、間髪入れず「日本で一番見ていると思います」とお答えいただいたのが印象的でした。著書:「馬券億り人の勝負手!」絶賛発売中です。人気サイドで勝てる技術を身に着けたい方はぜひ。
【シムーン】元馬乗りの感性が創る芸術予想
育成牧場業務に3年ほど身を投じた異色の経験を活かし、馬の性格や適性、騎手の騎乗技術を的確に分析。鋭い感性とレース映像の徹底検証により、劇的な変わり身を見込める馬を狙い当てるシムーンプロに弥生賞ディープインパクト記念についてお聞きしました。
ー今年の弥生賞で注目すべきポイントはどのあたりでしょうか。
ホープフルSで一番強い競馬をしたように見えるキングズレインや、無敗で末脚に大物感のあるマイネルラウレアが回避したのは残念です。その分少頭数になり、やや小粒なメンバーになったので、チャンスのある馬が多くなった印象をもっています。そのなかで、狙うべき馬をどう絞るかですね。
ーありがとうございます。適性の見極めも重要になるかと思うのですが、中山芝2000mがプラスに働くのはどの馬でしょう。
これまでの2戦は東京を走っているレヴォルタードではないでしょうか。デビュー戦は、直線の入り口で勝ち馬の外に位置を取っていましたが、徐々に内へ寄っていき、左ムチを入れてもダメで、ゴールでは勝ち馬の内にいました。この点が、右回りの中山に替わることで改善されるなら、パフォーマンスの上昇を見込めます。母のバウンスシャッセは、中山で重賞2勝を挙げているので、血統的にも面白いですね。
ーなるほど、人気的にも面白い一頭です。オッズ以上に混戦のように見えますが、そのなかで軸に適していると思う馬を教えてください。
無難にいくなら、安定感のあるトップナイフでしょうけど、絶対的な存在とまでは思いません。
ーそのトップナイフは前走ホープフルSでハナを切り2着でした。今回もトップナイフがハナを切るでしょうか。どの馬が逃げ、どのようなペースになると想定しているかお聞きしたいです。
前走逃げて勝ち上がってきたヨリマルやゴッドファーザーの登録があり、グリューネグリーンも2走前の京都2歳Sで逃げ切り勝ちを決めています。また、トーアライデンも芝の3戦ではすべてハナです。逃げた経験のある馬は複数いますが、どの馬もこれまで抑えの効いた逃げを打っているので、それほどペースは速くならないでしょうね。トップナイフは3走前の萩Sを番手から勝っていますし、逃げない可能性も十分あると思います。
ーありがとうございます。先ほど、そこそこオッズがつきそうなレヴォルタードの名前が上がりましたが、穴っぽいところでほかに気になる馬がいればお願いします。
穴ではないかもしれませんが、面白いのはワンダイレクトです。前走の若駒Sは、前半力みながら走ってたうえに、抜け出してからソラを使って僅差2着でした。デビューから2戦はいずれも1000m通過1分3秒台のドスロー。今回はさすがにそこまで遅くならないはずなので、リラックスして走れそうです。末脚はここでも通用するとみています。
ーペースアップは歓迎なんですね。人気の一角タスティエーラについてお聞きします。前走の共同通信杯では2番人気4着でした。前走敗因をどう考えているか、また弥生賞での巻き返しは可能でしょうか。
タスティエーラはムーア騎手が騎乗したデビュー戦で、押して押してようやく2番手を確保しました。ところが、2戦目の共同通信杯ではスタート後から行きたがって口を割るシーンがあったんですよね。これはデビュー戦で押して行ったことが影響していると思います。それに、母は全3勝を1600mで挙げていて、1200mでもハナを切れるスピード型。母系の短距離志向が出てきたのかなと。そう考えると、今回は前走から距離が伸びるので、前走以上は難しいとジャッジします。
ー取材後記:レース映像の振り返り方、どこに注視すべきかなど、非常に参考になります。レヴォルタード、ワンダイレクトはおいしく買えそうですね。
以上、プロ予想家2名の弥生賞ディープインパクト記念への見解と注目馬を紹介しました。人気サイド以外からも馬名が挙がり、週末が楽しみですね。
(文・垣本大樹)
⇒気になる最終結論は、レース当日のプロ予想MAXでチェック!(予想をアップする時間帯は予想家によって異なります。)
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※週末の枠順発表までは直前週結果ページへ遷移します。
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