京都記念の追い切りが９日、東西トレセンで行われた。栗東では昨年のジャパンＣ４着以来となるサンレイポケットが、坂路の併せ馬でパワフルな動きを披露。２カ月半ぶりの実戦へ向け、きっちりと態勢を整えた。重賞連勝を狙うレッドガランは、ラスト１ハロン１１秒７とシャープに登坂。サンスポ調教評価は最高の『Ｓ』となった。

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　急勾配を力強く駆け上がった。昨年１１月のジャパンＣ４着以来となるサンレイポケットが、坂路の併せ馬で躍動感十分の動きを披露。またがった鮫島駿騎手が手応えを口にする。

　「前に馬を置いて、後ろで我慢させて、ラストで抜け出してくるような指示。いい動きでした。使いつつ良くなる馬ですけど、休み明けにしては動けると思います」

　道中はレッドヴァイス（古馬１勝クラス）の２馬身後方を、リズムよく追走。残り２５０メートル付近で鞍上が右へ持ち出し、ムチで気合をつけると、ラスト１ハロン１２秒０の伸び脚で併入した。高橋忠調教師は「相手が動いたので、なかなかかわしきれませんでしたが、競馬に行く態勢は整ったかなと思います」と合格点をつけた。

　今回は阪神芝２２００メートル戦で、一昨年５月の下鴨Ｓ２着（３勝クラス）以来となる右回り。直線の長い左回りは１５戦４勝に対し、右回りは８戦１勝だが、鮫島駿騎手は「いつも右、左回りの追い切りにも乗っていますけど、左右差は感じません。競馬も乗りやすい馬ですし、僕自身は全く気にならないです」と意に介さない。続けて「（昨年の）毎日王冠（６着）ぐらいから位置を取れるようになって、いい脚を使えるようになった」と成長を口にする。

　２月２６日にサウジアラビアで行われるネオムターフカップの招待は辞退。陣営は今春、同舞台の宝塚記念（６月２６日、阪神、ＧＩ、芝２２００メートル）も視野に入れており、ここは今後を占う一戦だ。「（鮫島駿）ジョッキーも『宝塚記念なら馬場も悪くなって有利じゃないか』ということだったので。大きい舞台をつかうためにも賞金加算したい」とトレーナーは期待を込めて送り出す。

　ＧＩの天皇賞・秋、ジャパンＣで連続４着と、着実に力をつけてきたサンレイポケット。久々の右回りで勝利をつかみ、大舞台へと弾みをつけたい。（長田良三）

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