競馬ニュース > 記事
プリンシパルS(芝2000メートル)が9日、東京競馬場で11頭によって争われ、津村騎乗の2番人気ビターエンダーがクビ差で勝利を収めた。3番手から抜け出して3番人気ポタジェの追い上げを封じ、残る1頭分の日本ダービー優先出走権を獲得。1番人気のサトノフウジンは2番手から伸び切れず5着だった。
◇
1枚しかない夢舞台への切符を、接戦の末につかみ取った。直線半ばで抜け出したビターエンダーが、ゴール前で急追したポタジェをクビ差振り切ってV。ダービー出走を自力で確定させた。
「賞金的に微妙な立場だったので、最後の切符をつかめてよかった」
津村騎手がすがすがしい笑みを浮かべた。最内枠からスタートを決めて好位のインを確保。珍しく道中で力むしぐさを見せたが、直線に向いてからの手応えは十分で「ゴーサインを出したらすぐに反応してくれた。先頭に立ってフワッとしたけど、よくしのいでくれた」と相棒の奮闘をたたえた。鞍上にとってダービーでの騎乗は初めてだけに「(お世話になっている)相沢先生の馬で挑めるのがうれしい」と喜びもひとしおだ。
その言葉を人づてに聞いた相沢調教師=写真=も「そんなお世辞言わなくても」と言いながら、まんざらでもない表情。まな弟子の石川騎手が騎乗するブラックホールも加えて、2頭でダービー参戦がかなうのだから笑みが止まらない。
“絶対屈しない人”を意味するビターエンダー。皐月賞は14着でほろ苦い結果だったが、臆することなく不屈の精神で一生に一度の夢舞台に挑む。(板津雄志)
★9日東京11R「プリンシパルS」の着順&払戻金はこちら
![](/common/img/timeline/thumb-up.png)
-
hiro2787
-
(退会ユーザー)