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濃霧注意報~フェアリーS(2014年)展望~

513

"1"という数字。
皆様はこれにどんなイメージを抱かれるでしょうか。
殆どが競馬ファンであろうウマニティユーザーの方ならば、1着、とか1番人気、とか、
それなりにポジティヴな単語がまず浮かんでくるのではないでしょうか。

しかし、今週末から始まる3日連続開催を締める重賞……フェアリーSにおいては、
この"1"という数字が何とも悩ましいものとしてのしかかって来そうなのです……。



このフェアリーSというレースが現在の時期、距離に変わってから、今年でもう6年目。
過去5年の結果を見てみると、2勝馬が勝っているのが3回。
1勝馬が制した残り2年も、2~3着以内には必ず2勝馬の姿が見えます。
時期的に格上挑戦となる馬が多くなる中でも、しっかりと実績を積み上げた馬の存在感が濃いレースであることが窺えます。

しかしながら、今年の出走馬の戦績の1着欄に刻まれているのは、全て"1"という数字。
重賞でありながら、出走全馬が格上挑戦という、何とも珍しい現象が発生してしまっているのです。
登録段階では既に重賞で結果を出しているニシノミチシルベの名前があったのですが、まさかの抽選漏れ。
どの馬を実績上位として評価していいのかすら曖昧なメンバー構成となってしまいました。
各馬がそれぞれ刻んできた、たった1つの1着。
どの"1"を評価するか、非常に意見の分かれそうなレースと言えますが、
その中でも私が特に気になっている馬を何頭かピックアップしてみようと思います。



まず、レース経験や場数という点で上位に挙げられそうなのが、グリサージュルナレディ

グリサージュは強気の格上挑戦で臨んだG1・朝日杯FSで9着。
着順こそ振るいませんでしたが、勝ち馬とは0.7秒差と僅差の部類。
重賞やOP実績のあるプレイアンドリアルサトノロブロイ辺りとは殆ど差がありませんでした。
この中間は調教の動きもかなり上向いていますし、馬力型の血統から今の中山芝も合いそう。
前走と同じだけ走れれば、今回のメンバー相手ならば必然的に着順は上がりそうです。
ただ、近親にデュランダルが居るように、母系はスプリント適性が高め。
加えてクロフネ産駒の牝馬であるという点を考えると、本質的にはもう少し短い距離の方がいいかもしれません。

ルナレディは10月の東京で勝ち上がった時のパフォーマンスが秀逸。
夏の函館では特殊すぎる道悪競馬に苦しんだ印象ですが、条件さえ整えば500万、OPでもやれそうなインパクトがありました。
ここ2戦はいずれも8着ですが、2走前のベゴニア賞は追い込み馬台頭の展開の中を先行したもの、
前走のひいらぎ賞はスタートで寄られて後方からの競馬を余儀なくされたものと敗因ははっきり。
発馬に課題を残す面は残しますが、内目の枠で五分のスタートを切れれば勝負になりそうです。

血統面で魅力を感じるのは、オメガハートロックリラヴァティ

オメガハートロックは、父ネオユニヴァース、母父エルコンドルパサーという馬力型の血統馬。
中山重賞であるフラワーCの勝ち馬オメガハートランドの半妹でもあります。
東京で勝ち上がった馬ではありますが、血統から漂うのは強い"中山臭"。
デビュー戦のレースレベルは他のメンバーと比較しても高い方なだけに、
2戦目の上積みが大きければ昇級即通用となっても不思議ありません。

リラヴァティの血統は、父ゼンノロブロイ、母父シングスピールという組み合わせ。
父と母父が同じだったコスモネモシンが、2010年に当レースで波乱の主役になっています。
本馬自身デビュー戦で、急坂のある中京コースでマイネルメリエンダ(OPジュニアC・2着馬)と接戦し、
前走の勝ち上がりの舞台も急坂コースである阪神。
半兄のアダムスピークも阪神で重賞勝ちを決めていることから、急坂コースに対する適性は高そうです。
調教の動きはいつも地味なので心配ありませんし、小回りでモタつかなければ見せ場を作れそう。

未勝利クラスにおける内容が良かったのはイントロダクションシーロア

イントロダクションはダート適性の高い母系出身ですが、芝でもしっかりした脚が使えています。
気性面で繊細そうなところがあり、更に父がデュランダルということでマイル重賞のイメージは薄いですが、
9月に走った同舞台におけるレースレベルはなかなかのもの。
中山マイルという条件は適性の差がかなり出るだけに、既にこの条件で結果を出しているのは不気味です。

シーロアは+24kgと大きく馬体を増やした前走で一変。ダイワメジャー産駒らしい成長力を秘めていそうです。
夏の時点では思ったほど実戦で動けていませんでしたが、元々調教の動きも目立っていた馬。
マイルへの距離短縮は問題なさそうですし、前走同様の先行策が取れれば面白そう。

最後に穴馬として挙げておきたいのがニシノアカツキ。
本馬はこれまで新潟や東京といった素軽さを要求される舞台しか走っていませんが、
血統欄を見ても分かる通り、本馬の父は中山に高い適性のあるオペラハウス。舞台変わりは大きなプラスでしょう。
昇級してからの2戦はいずれも直線で不利を受け、大外に出したり内で詰まったりと散々な結果になっていたので、
スムーズな競馬が出来ればもう少しやれてもいいはずです。



これを書いている時点ではまだ枠順が決まっていませんので、本当の評価を下すのはもう少し先。
横一線の争いから抜け出し、1着数に"2"を刻む馬は誰なのか、楽しみに見守りたいと思います。
本音を言えば、ウマニティPOG内で私が指名しているリラヴァティに頑張って欲s……。

おっと、欲望が漏れましたね。
実際の予想はクールに、非情に判断しますのでご安心を。
最近は結果が非情になることが多々なので(泣)、どうにか巻き返したいですね。

ナイス (6)

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