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AJCCは横山典騎手騎乗のキングオブコージが直線外から差して1着。一昨年の目黒記念以来久々の勝利を飾った。
スタートは後手を踏んだが、この日は最終週最終日でかなり内が荒れていた。横山典騎手らしくリズムを崩さずに追走し、直線は外へ。仕掛けて行った馬を見る形でひと呼吸遅らせたのも見事だった。終わってみれば後方にいた3頭の決着で、大波乱。いかにも中山最終週の荒れ馬場というレースだった。
~天候に恵まれたものの、内枠有利ではなくなった1月の中山芝
これで1月の中山開催は終了。昨年の秋開催~年末までは一貫してイン有利が続いた中山芝だったが、今開催はフラット~最終週になり外有利となった。個人的な希望をいえばもう一週中山開催があると最高だったのだが…(笑)。
それはそうと、この中山芝の推移は覚えておきたい。今後馬柱を見る際は、2021年の9月~12月の中山芝は基本的にほぼすべて外枠は不利として良い。一方で年明け、2022年1月の開催はフラットに近く、中山金杯などはむしろ内枠が不利。またAJCC週も内枠先行馬は不利のレースが目立った。
ちなみに、AJCCの上位3頭は中日新聞杯でいずれも2ケタ馬番で馬券圏外だった。中日新聞杯は内枠から逃げた馬と2番手追走の馬で大波乱になった一戦だったから、わかりやすく出し入れが決まったレースでもあった。同じ中日新聞杯で後方から良い脚を使っていたヤシャマルは前の週の日経新春杯で穴をあけていたように、こういった傾向が出たレースや傾向が出た開催は覚えておくと今後に使えるので、AJCC週の中山や、昨年秋冬の中山芝の傾向も覚えておきたい。
~根岸ステークスの注目馬
最後はいつも通り今週末の注目馬で締めたい。
今回は根岸ステークスからこの馬を。
・スリーグランド(岩田望来騎手)
スリーグランドと岩田望騎手に注目。重賞をなかなか勝てませんが、差す競馬は上手なジョッキー。スリーグランド自身も力をつけて来ており、東京ダート1400mはベスト。前がやり合う形なら狙いどころです。
※週末の重賞の最終本命馬は、ブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定です。
○TARO プロフィール
大川慶次郎さんの予想に魅了され、中学2年の時にネット掲示板で予想スタート。2004年にブログ『TAROの競馬』スタート。2009年9月『競馬最強の法則』で連載開始。2012年より開始した有料メルマガ『回収率向上のための競馬ノート』はまぐまぐ競馬部門で読者数第1位。著書に『ラッキーゲート』
(KKベストセラーズ)、『回収率を上げる競馬脳の作り方』『回収率が飛躍的に上がる3つの馬券メソッド』(いずれも扶桑社新書)、『万馬券の教科書 -新時代のサバイバル穴予想術』(ガイドワークス)。