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第50回新潟記念(7日、新潟11R、GIII、3歳上オープン国際(特指)、ハンデ、芝・外2000メートル、1着本賞金4000万円 =出走18頭)サマー2000シリーズ最終戦は、1番人気のマーティンボロがゴール前の激戦を制してV。10ポイントを加算して計15ポイントとし、シリーズ王者に輝いた。騎乗した豪州出身のナッシュ・ローウィラー(39)はJRA重賞初制覇。タイム1分58秒3(良)。クビ差2着に5番人気クランモンタナ、さらにハナ差の3着に3番人気ラストインパクトが入り、シリーズ優勝を目指したメイショウナルトは10着だった。
遅咲きのディープインパクト産駒が夏の終わりに輝きを放った。マーティンボロが新潟記念を制覇。逆転でサマーチャンピオンとなった。
「直線に入ってから混み合ってコントロールしにくかったけど、強い脚で抜けてこられた。少し時間がかかったけど、重賞を勝ててうれしい」
日本で初の重賞制覇を決めたローウィラー騎手の表情は、言葉とは裏腹に厳しかった。
道中は中団を進み、直線に向いたところで前が壁になった。内に切れ込んでアドマイヤタイシ、ダコール、メイショウナルト、ニューダイナスティ、アロマカフェの進路をカットする形で抜け出し、最後はクランモンタナの追撃をクビ差で振り切って優勝した。
14日まで短期免許があった鞍上には、13日から10月5日まで23日間の騎乗停止処分が科せられたが、マーティンボロは1着の10ポイントを加算。メイショウナルトと15ポイントで並び、上位着順の多さで1位となった。褒賞金として馬主の吉田和美氏に3200万円、厩舎関係者に800万円が贈られる。