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第26回根岸S(29日、東京11R、GIII、4歳以上、ダート1400メートル、1着賞金3500万円=出走16頭)藤岡康太騎手騎乗の4番人気シルクフォーチュン(牡6歳、栗東・藤沢則雄厩舎)が直線一気の追い込みで、2つ目の重賞タイトルを獲得した。勝ちタイム1分23秒5(良)。
1馬身半差の2着には好位からしぶとく伸びた9番人気トウショウカズン、さらにハナ差の3着には中団追走から直線鋭い差し脚を見せた5番人気テスタマッタが入り、1番人気ダノンカモンは直線伸びるも5着に敗れた。なお、エベレストオーは発走直後に落馬し、競走中止となった。
持ち前の強烈な決め手が大爆発。ダート界屈指の切れ者・シルクフォーチュンが直線だけでまとめて14頭をぶっこ抜いた。
道中は最後方。やや行きたがる素振りを鞍上の藤岡康太騎手になだめられながら追走すると、4コーナーで徐々に外へと進路を求めた。
迎えた直線。藤岡騎手の叱咤に応えるように大外を豪快に伸びると、一気に他馬を飲み込んだ。上がり3Fは、もちろんメンバー最速の34秒9。後続に1馬身半の差をつける圧巻の追い込みで、重賞2勝目を飾った。
11年プロキオンSに続き、2度目の重賞制覇もアシストした藤岡康太騎手は「状態は上向いていると聞いていましたし、返し馬の時から良さを感じていました。直線で伸びてくれるだろうと思っていたが、その通りいい脚を使ってくれましたね」と破顔一笑。これでシルクフォーチュン&藤岡康騎手のコンビは【2.0.3.0】(複勝率100%)となった。「大一番でも面白い競馬ができる」。今度はフェブラリーS(2月19日、東京、GI、ダート1600メートル)で、人馬一体の圧巻パフォーマンスを披露するはずだ。
シルクフォーチュンは父ゴールドアリュール、母シルクエスペランサ、母の父Alwuhushという血統。通算成績25戦7勝。重賞は11年のプロキオンS(GIII)に続く2勝目。藤岡康太騎手、藤沢則雄調教師はともに同レース初制覇。
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