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今週の日曜東京メーン・東京新聞杯に、一昨年の朝日杯フューチュリティステークスを制して2歳王者となったダノンプラチナが出走する。昨年12月の香港GI香港マイルは7着と不完全燃焼だったが、その後の調整は順調。今回と同じ東京芝1600メートル戦はGIII富士ステークスを含めて3戦全勝を誇り、今年初戦で重賞3勝目を目指す。
メンバー唯一のGI馬ダノンプラチナが最強マイラーへ向け、4歳シーズンのスタートを切る。
「東京のマイルはベストの舞台。いい競馬をしてほしい」。佐藤助手がかける期待は大きい。
東京芝1600メートルは昨年の富士Sを含め3戦無敗。4歳初戦を迎えるには申し分のない舞台だ。
朝日杯フューチュリティSを制して世代の頂点に立ったが、3歳春はフジテレビ賞スプリングS3着、皐月賞11着とやや精彩を欠き、休養に入った。しかし、無理をしなかったことが功を奏し、半年ぶりとなった富士Sを上がり3ハロン32秒8で差し切って10カ月ぶりに勝利。適距離で鮮やかな復活劇を見せ、輝きを取り戻した。
前走の香港マイルはスムーズさを欠いて7着。世界の高い壁にはね返され、それまで4戦全勝だったマイル戦で初めて敗北を喫したが、昨年のJRA年度代表馬に選出された優勝馬モーリスからわずか0秒4差だった。
その後はここに照準を定め、急ピッチで調整が進められている。佐藤助手は「香港はダメージが残るような競馬ではなく、帰国後もケロッとしていた」と体調面に不安がないことを強調する。
帰国後の検疫を終えて1月13日に帰厩してから、美浦Wコースで5本の追い切りを消化。27日に行われた1週前追い切りは、馬なりで5ハロン67秒4-12秒7をマークした。国枝調教師は「まあまあだね。順調にきているし、来週やればちょうどいい」とうなずき、態勢は整いつつある。
今回勝てば、6月に同じ舞台で行われるGI安田記念の有力候補になることは確実。さらなる飛躍への足がかりにする。
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