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--まずはダノンスコーピオンの前走・富士Sを振り返って
「休み明けでもいい状態をキープしていて、古馬と初めての対戦だったので、どれだけやれるかなと思っていました。3着でしたが、いい内容だったと思っています」
--どんな収穫があったか
「3着でしたけど、気分はすごくリフレッシュできていて、馬はすごくいい状態で走れる態勢が整っています」
--前走後の様子は
「在厩させて、GⅠに向けて順調にくることができています」
--1週前は栗東坂路で自己ベストの4ハロン51秒0
「先週は51秒台だったけど、乗り手は『もう1段ギアが上がりそう』という感触だったようです。そして今朝は余裕残しでも52秒0-12秒0。悠々と(坂路を)上がってきて、いい状態でこられているなと思っています」
--前走から中3週でも、しっかりと追い切れる状態にある
「そうですね。レースが終わってもカイ食いが落ちることもなく、調教もある程度負荷をかけて、いい状態で挑めると思っています」
--NHKマイルCを勝ったときと比べての状態は
「馬体面に大きな違いはないですが、精神面ではどっしりしてきたなという感じを受けます」
--秋を迎えての成長は
「春先はまだ調教にしろ、競馬にしろ若さが目に付きましたが、前走は古馬相手でも十分対応できた。精神面でしっかりしてきたなと思います」
--今回の舞台は
「阪神の長い直線は、この馬にとって理想の競馬場だと思う。いい結果を期待しています」
--日曜だけ雨が降るという予報もある
「跳びがきれいな馬なので、できれば良馬場でやらせてあげたいですね。万が一、雨が降っても、稍重までで収まってほしい」
--マイルGⅠ2勝目に向けて意気込みを
「今回はマイラーのそうそうたるメンバーがそろっているので、ここでマイルチャンピオンという称号を取らせてあげたいと思っています」
--続いてダノンザキッドの前走・毎日王冠3着を振り返って
「気持ちが入り過ぎていて、発走前にゲートを飛び出してしまった。走りたい気持ちが表に出過ぎていて、ああいうアクシデントが起きてしまいました。外枠から掛かり気味でもありましたが、直線で先頭に立って、よく粘ってくれました。内容としては良かったと思います」
--前走は3走ぶりの1800メートルだったが、距離の印象は
「ダノンザキッドにとって1600~2000メートルは守備範囲だと思っているので、そのあたりは気にしていませんでした」
--中間の様子は
「2歳でGⅠ(ホープフルS)を勝ってから勝ち星がないので、何とか4歳になってGⅠを取らせてやりたい。順調にこられたので何とか勝たせてあげたい」
--追い切りには北村友騎手が2週続けてまたがった
「彼は2歳の新馬戦以来の騎乗ですが、1週前に乗ってもらった後に聞くと『2歳の頃と雲泥の差。しっかりしていて全然違う』と聞いています。うれしかったですね」
--毎日王冠の後は栗東CWコース中心での追い切りが続いたが、狙いは
「坂路だと気が入り過ぎる。前走みたいなことになってはいけないので、CWコースを加えて行いました。きょうの最終追い切りは坂路でしたが、CWコース中心で馬の気持ちをできるだけ落ち着かせるような調教をしてきたつもりです」
--追い切りのジャッジは
「体はできているので、坂路でサッと流す程度。距離の負荷をかけるためにポリトラックを1周して坂路に向かいました。しまい12秒2で上がってこれて、思い通りの調教ができたと思います」
--昨年は3着。今年の見通しは
「はっきり言って、ダノンスコーピオンと甲乙つけがたいですが、キッドも十分にチャンスがあると思っています」
--雨予報についてはどうか
「どろんこ馬場にならない限りは稍重までなら十分に対応できると思っていますが、馬場次第ですね」
--抱負を
「2歳以来、勝ち星はありませんが、ぼちぼちここらでキッドに頑張ってもらって、チャンピオンになってほしいなと思います」
--マイルCSを勝つと、安田隆調教師は古馬短距離GⅠ完全制覇になる
「1200メートルの重賞は全部勝たせてもらった記憶はありますが、1600メートルは計算に入れていなかったので…。できることならやりたいですし、今回は十分そのチャンスがあると思っています」