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第42回ダービー卿チャレンジトロフィー(4日、中山11R、GIII、4歳上オープン国際、ハンデ、芝・外1600メートル、1着本賞金4000万円=出走16頭)後藤浩輝騎乗で7番人気の伏兵ショウワモダンが2番手から力強く抜け出して、重賞初Vを飾った。後藤はフラワーC(オウケンサクラ)、マーチS(マコトスパルビエロ)に次ぎ中山で3週連続の重賞V。1分34秒3(良)。1番人気トライアンフマーチは10着に敗れた。
過去の芝6勝中3勝が重~不良。重巧者のイメージが強かったが、良馬場でも完勝だ。ショウワモダンがキャリア37戦目で重賞初Vを飾った。
「跨った瞬間から、ビリビリした感じが伝わりました。手応えも抜群。あとは前を捕まえるだけと思いましたよ」。2番手追走から力強く抜け出す内容に後藤浩輝騎手は満足の表情。自身は3週連続重賞Vで「ユタカさん(武豊騎手)やノリさん(横山典騎手)の話だと思っていた」という偉業に笑みをこぼした。
杉浦宏昭調教師も「具合は本当によかった」と自信を持っての参戦。04年毎日王冠(テレグノシス)以来の重賞Vに酔いしれた。今後は京王杯スプリングC(5月15日、東京、GII、芝1400メートル)から安田記念(6月6日、東京、GI、芝1600メートル)が濃厚。「梅雨時でいい雨が降ってくれればいいけど」と杉浦師は慎重だが、充実一途の今のショウワモダンなら、GI戦線でも面白い存在となりそうだ。(黒田栄一郎)