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持ち味発揮はこの舞台でこそ。トゥザワールドの逆転戴冠だ。
世代をリードしてきたエリート中のエリート。もっとも中山の2戦は、弥生賞が際どいハナ差Vに、皐月賞が1馬身1/4差2着と、強力ライバルの追い上げに相対的優位を保てなくなったようにも見える。しかし、そう思うのは早計だ。
川田騎手が皐月賞前、「この馬のすごいところはとにかくどんな競馬でもできる点。このクラスの馬で、こんなに自在性がある馬にボクは乗ったことがありません」と語っていた。トゥザの真骨頂はまさにそこ。リーディングを争うトップジョッキーが他にはいないと絶賛するセンスが、持ち味のすべてといっていい。
弥生賞は詰め寄られはしたが、当時は脚を測ることが最大目的で、あえて早めのスパートを仕掛けている。皐月賞は乗り方がほぼ限定される、中山フルゲートの外め(17)番枠。完璧騎乗の〔1〕枠(2)番イスラボニータに差されはしたが、きっちり2着を確保したことに類い希な“自在性”がうかがえた。
ダービーはさらに能力を発揮できる舞台だ。緩急への対応が求められる東京2400メートルの長丁場。行って良し、控えて良しの立ち回りテクを見せつけるには、〔3〕枠(5)番もうってつけだ。そして直前になり、逃げ馬ウインフルブルームが出走取消。流れがまるで読めなくなったことで、天賦の才を一層生かせる状況ができあがったことになる。
逆転Vへ、態勢作りにも抜かりはない。弥生賞の疲れをケアしながらの調整だった皐月賞前とは一転、先週、今週と全兄トゥザグローリーを豪快に突き放すダービー仕様の追い切りを消化。
「動きは抜群に良かった。ダービーは何が何でも勝ちに行かないといけないレース。皐月賞よりいい状態に持ってこられたと思う」と、池江寿調教師も自画自賛する絶好の仕上がりだ。
「左回りも2400メートルも、何も心配していません。皐月賞以上のパフォーマンス、見せられると信じています」。ダービージョッキー、そしてクラシック完全制覇がかかる川田騎手も強気だ。先週、ハープスターの惜敗で沈痛な空気が流れた府中のスタンドに、1週遅れの“カワダコール”が鳴り響く。
“究極の3連単”は2着に○イスラボニータ、▲ワンアンドオンリーを据えた12点で勝負。(夕刊フジ)
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5月26日(日) 05:30 | ||
ウマニティ ウマニティ編集部 | 108878 |