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6月18日の阪神11Rで行われた「第28回マーメイドステークス」(3歳以上オープン、牝馬限定、GⅢ、芝2000メートル、ハンデ、13頭立て、1着賞金=3800万円)は、西村淳也騎手とコンビを組んだハンデ55キロの1番人気ビッグリボン(5歳、栗東・中内田充正厩舎)が差し切って重賞初制覇。タイムは1分58秒5(良)。
3/4馬身差の2着は連覇を狙ったウインマイティー(3番人気)、さらに1馬身1/2差の3着には後方から末脚を伸ばしたホウオウエミーズ(10番人気)が入った。
レースはシャーレイポピー、ヒヅルジョウ、ハギノメーテルが互いに譲らず激しい先行争い。離れた位置にビジン、タガノフィナーレ、シンシアウィッシュ、サンカルパが続き、さらに離れた位置からウインマイティーが追走した。ビッグリボンは後方からの競馬となったが、レース中盤からじわりと前との差を詰めていく。4コーナーでは後続が追いつき、有力どころは手応え十分。直線半ばからは脚いろ良く伸びたビッグリボンとウインマイティーの争いになったが、最後はビッグリボンが力強く伸びて快勝。菊花賞馬の兄キセキに次ぐきょうだい重賞Vを果たした。
◆西村淳也騎手(1着 ビッグリボン)「ここ2走は僕がうまく乗れませんでした。それでも馬主さんや厩舎を含め関係者の方に依頼をいただき、なんとか結果を出したいという気持ちでいっぱいでした。すごく乗りやすい馬で、コンタクトは取りやすかったです。(折り合いは)心配していませんでした。(ウインマイティーが迫っていた)特に気にしていませんでした。自分との戦いだと思って乗っていました。まだここで終わるような馬ではないと思うので、さらに大きいところで頑張りたいです」
マーメイドSを勝ったビッグリボンは、父ルーラーシップ、母ブリッツフィナーレ、母の父ディープインパクトという血統。北海道日高町・下河辺牧場の生産馬で、馬主は石川達絵氏。通算成績は10戦5勝。重賞は初勝利。マーメイドSは中内田充正調教師、西村淳也騎手ともに初勝利。