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今週メインは皐月賞。JRAのレーティング(公式格付)をベースとし、これにいくつかモノサシを組み合わせ出走各馬の真の力関係を解き明かしていく。まずはベースのモノサシ、JRAレーティングの比較から入ろう。
115 ダノンタッチダウン
114 ファントムシーフ
113 トップナイフ、タスティエーラ、ベラジオオペラ
111 ソールオリエンス、フリームファクシ、タッチウッド
110 ワンダイレクト、グリューネグリーン、ホウオウビスケッツ
109 メタルスピード
108 ショウナンバシット、ウインオーディン、シャザーン、グラニット、マイネルラウレア
107 ラスハンメル (全馬格付あり)
皐月賞の例年の勝ち馬の基準は120前後。3着でも最低113は必要なレースだ。勝ち馬は該当する上位5頭から出ると予想し、比較は111を含めた8頭を中心にしてみる。
第2のモノサシは「主要な前哨戦」での勝ち馬との「平均着差」。皐月賞過去5年3着以内15頭の前哨戦を調べたところ4頭以上が出走していた主要な前哨戦は4つ。①東スポ杯②朝日杯FS③ホープフルS④共同通信杯がそれらだ。
これに出走していた馬の「勝ち馬との着差(タイム差)平均」を計算してみた。①東スポ杯組は今回出走馬無し。②朝日杯FSはダノンタッチダウン、グラニットの2頭が出走しその着差はそれぞれ0.1秒、1.0秒だった。③ホープフルSにはトップナイフ、ファントムシーフ、グリューネグリーンの3頭が出走し着差は同タイム、0.2秒、0.8秒。④共同通信杯にはファントムシーフ、タッチウッド、タスティエーラ、ウインオーディンの4頭が出走し着差はそれぞれ0秒(勝ち馬)、0.2秒、0.2秒、0.5秒だった。対象は全8頭で上からトップナイフ(0.0秒)>ファントムシーフ≒ダノンタッチダウン(0.1秒)>タッチウッド≒タスティエーラ(0.2秒)>ウインオーディン(0.5秒)>グリューネグリーン(0.8秒)>グラニット(1秒)という結果であった。
第3のモノサシはグラニット。同馬は朝日杯FSとスプリングSに出走したが朝日杯では勝ち馬との着差が1秒だったのに対し、スプリングSでは0.4秒だった。このことから考えてスプリングSのレベルが高かったとは考えにくく、内容的にも2着以下は用なしと見て良さそうだ。
第4のモノサシは前走4角の位置取り。皐月賞過去5年3着以内15頭の4角位置取りを見てみると13頭87%が8番手以内だった。これまでの比較で中心になりそうなトップナイフ、ファントムシーフ、ダノンタッチダウン、タッチウッド、タスティエーラ、ベラジオオペラの6頭の前走4角位置取りを見るとダノンタッチダウン唯一頭がこの条件から外れる。
残った5頭の評価にはそれぞれが出走した前哨戦の「重要度合」を考え、第5のモノサシとして充ててみる。レースレーティング、前述“第2のモノサシ比較”、各レースの上位馬のその後の活躍状況などから考えると、前哨戦としての重要度合は①共同通信杯>②朝日杯FS>③ホープフルS>④ディープ記念>⑤スプリングSの順になり、諸々の比較結果と併せた結論は以下の通りとなる。
本命◎はファントムシーフ。そして対抗○には逃げて渋太そうなタッチウッド。▲にはダノンタッチダウンで△にタスティエーラ。馬券構成という意味では、鞍上含め未知の魅力残す×フリームファクシまで絡めてみたい。
【モノサシ比較による注目馬】
◎ファントムシーフ ○タッチウッド ▲ダノンタッチダウン
モノサシの正誤判定は4/16(日)だ。
(文:のら~り)