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三度目の正直へ、3年連続参戦のサリオスが19年朝日杯FS以来3年ぶりのGⅠをつかみ取る。
皐月賞&ダービー2着の素質馬が、今年に入りついに本格化した。安田記念はマイナス22キロと馬体を大きく減らしたなかで、勝ち馬ソングラインとタイム差なしの3着。前走の毎日王冠は直線で前が詰まり万事休すかと思えたが、最速の上がり3ハロン33秒8で度肝を抜きレコード勝ちを収めた。
今やマイル路線を引っ張る存在となってきた。マイルCSでは一昨年5着、昨年6着とほろ苦い結果が続くが、20年は不利な大外枠、21年は10キロ増で太め残りと敗因は明らか。コースが合わないことはなく、むしろ朝日杯FSを制している舞台への適性は疑う余地がないだろう。
毎日王冠から中5週となるが、けいこの動きは相変わらず絶好。16日の最終追いでは朝日杯FS以来のコンビとなるムーア騎手を背に、Wコースで5ハロン63秒0の猛時計。「リラックスしていたし、ハッピーな状態。以前よりメンタル面も肉体面も成長していて、状態はすごくいいと思います」と鞍上は太鼓判を押す。
データ面の裏付けも見逃せない。マイルCSが阪神だった前2年、同年の安田記念3着内馬の成績は【2・2・0・0】と驚異的。東京と阪神の芝マイルはともに大箱で末脚が生きるコースであることから、安田記念との相関性が非常に高い。同3着のサリオスにとって、この上ない吉兆データだ。2年分の悔しさを晴らして秋のマイル王に輝く。
〝究極の3連単〟はサリオスを1着に固定。相手は5頭に絞った計20点で勝負だ。(夕刊フジ)