《美浦》今年の高松宮記念馬ナランフレグ（宗像義忠厩舎、牡６歳）はＷコース６ハロン８４秒９－１１秒５（Ｇ前仕掛け）で１馬身先着。「しまいは沈むような感じで伸びていていい動きだった。以前よりは落ち着きが出てきたし、体重も前回（４９０キロ）と同じくらいで出走できると思う」と宗像調教師は春秋スプリントＧⅠ完全制覇に意欲を燃やす。

昨年のＮＨＫマイルＣ覇者でスプリント初参戦のシュネルマイスター（手塚貴久厩舎、牡４歳）は、横山武騎手を背にＷコース３頭併せ。直線で最内に入ると５ハロン６７秒７―１１秒５で駆け抜けた。「先週、めいっぱいやっているので後ろから追いかけて併せるイメージで。走る気はあるし、いいと思います」と手塚調教師。

キーンランドＣ２着ウインマーベル（深山雅史厩舎、牡３歳）はＷコースで一杯に追われて５ハロン６９秒７－１１秒９で３馬身先着。「ひと叩きしてトモ（後肢）の感じがいいし、ブリンカーを着用して安定して走るようになった。中山は初めてになるが、急坂を克服できれば楽しみ」と芝崎助手。

《栗東》サマースプリントシリーズを優勝したナムラクレア（長谷川浩大厩舎、牝３歳）は、浜中騎手を背に坂路で自己最速＆この日の一番時計の４ハロン４９秒７─１１秒５。活気あふれる走りでホッコーハナミチ（３勝）を４馬身ちぎった。鞍上は「時計を見てえぐいなと思いました。ＧⅠでも勝てる能力がある」と力を込めた。


北九州記念２着タイセイビジョン（西村真幸厩舎、牡５歳）は、ＣＷコースで６ハロン８３秒６─１１秒３でオーベヴェルニュ（古馬ＯＰ）と併入。初コンビの福永騎手は「乗りやすくていい動き。はまり待ちのタイプでスムーズに運んでどこまで」と好感触を伝えた。

テイエムスパーダ（五十嵐忠男厩舎、牝３歳）は坂路で一杯に追われ、４ハロン５０秒５─１２秒８の自己ベスト。五十嵐調教師は「雨が降った後の馬場でこの時計は速い。しまいの時計はかかったけど、踏ん張っていた」とうなずいた。

高松宮記念４着以来のトゥラヴェスーラ（高橋康之厩舎、牡７歳）は、坂路単走で４ハロン５１秒４─１２秒８。高橋康調教師は「少し馬場が荒れていたぶん、しっかり負荷をかけられた」と納得の表情だ。

キーンランドＣを勝ったヴェントヴォーチェ（牧浦充徳厩舎、牡５歳）は、坂路で４ハロン５３秒９─１２秒２を計時して併入。「体調を維持する感じでやって、しっかり最後まで動けていた」と牧浦調教師。

エイティーンガール（飯田祐史厩舎、牝６歳）は、ＣＷコースで４ハロン５１秒４─１１秒５としまいを伸ばした。「素軽くて力強い走りで順調にきています。体調がいいのが一番ですね」と飯田祐調教師。

ジャンダルム（池江泰寿厩舎、牡７歳）は坂路でしまいを伸ばし、４ハロン５０秒６─１１秒８。池江調教師は「１週前のなのでしっかり負荷をかけて、前走より良くなっていますね」と上昇気配を伝えた。

ダイアトニック（安田隆行厩舎、牡７歳）はＣＷコースで馬なりのまま６ハロン８２秒４─１２秒０。安田隆調教師は「馬場が重かったのでこれくらいで。状態面は変わりないですよ」と語った。

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