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秋のGI開幕戦・スプリンターズSの「俺のチェックポイント」3日目は、大阪サンスポ・斉藤弘樹記者が栗東でメイケイエールに注目した。強い3歳世代で重賞3勝を誇る快速牝馬。ハイペース必至のメンバーがそろうスプリントGIの流れは向きそうで、枠順がかみ合えば一発を期待できそうだ。
今年の3歳牝馬は、6月以降に行われた年長馬との混合重賞で、オールアットワンス(アイビスSD)、ヨカヨカ(北九州記念)、ソダシ(札幌記念)、レイハリア(キーンランドC)とすでに4勝。その“強い世代”の重賞3勝馬メイケイエールは気になる存在だ。
秘めるスピードは現役屈指ながら、前向き過ぎる気性が競馬でもろさにつながっている。ポイントは、気分を害さずに走れるかの一点だ。今回はモズスーパーフレアを筆頭に、ビアンフェやファストフォースと快速馬がそろっており、武英調教師が「前半の20秒くらいを我慢できるかどうか。しんどいところから前の馬を抜かそうとする勝負根性があるし、抜かす前に直線を向いてくれれば」とイメージする理想の展開がかないそうだ。
追い切りは新コンビを組む池添騎手が2週連続でまたがり、栗東CWコースで単走。向こう正面のスタートから鞍上ががっちり抑え込む形で、ラストは馬なりで4ハロン54秒2-12秒2。1週前の同52秒1と比べても我慢は利いており、「少しけんかしてもいいくらい我慢させたけど、先週より我慢して、最後のフィニッシュをためながらできました」と鞍上も上々の感触を口にしていた。
平地調教再審査を課せられていた前走のキーンランドCは調整面が難しく、馬体重も20キロ増と余裕残しのつくり。それでも0秒3差の7着に踏ん張った。今回はきっちりと調教を積めており、「中身は雲泥の差。(馬体重は前走から)10キロくらい減るのを想定しています」と指揮官は上積みに自信を見せた。
ポテンシャルはGIクラス。1番人気に推された前走から人気急落は間違いないが、自分のリズムで運びやすい外枠をゲットできれば、軽視できない。(斉藤弘樹)
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