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ウマニティ重賞攻略チームが、毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は函館記念・馬場の有利不利、教えます! をお届けします!
1回函館1~2週ならびに土曜日の函館芝のレース結果、近年の函館記念の結果をもとに、馬場や血統のバイアスを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間は木曜日の朝にお湿り程度の雨が降っただけ(雨量は記録ゼロ)。土曜日も好天に恵まれ、芝コースは終日良馬場(JRA発表)でレースが行われた。3~4コーナーの内寄りが少し傷んできているが、この時季の函館とすれば、状態が良いほうのコンディションを保っているものと思われる。
ちなみに、JRA測定の土曜日朝のクッション値は「やや軟らかめ」の7.2。含水率はゴール前が13.2%、4コーナーは13.7%と良にしては水分多め。とはいえ、月曜日から金曜日まで間断なく散水作業を施したうえの数値でもある。ソフトな状態ではあるが、例年の函館記念開催週ほど重い馬場にはなっていない。
土曜日の結果を振り返ると、枠順の有利不利は少ない印象。脚質に関しても同様で、ペースが落ち着けば前優勢だが、待機勢もそれなりに脚を伸ばしている。ゆえに、流れや立ち回り次第で、どの脚質でも上位進出が可能なコンディションとみるべきだろう。
日曜日の予報は降水確率0%の晴天。最高気温は30度前後となり、風も強い見通し。土曜日と同じ良馬場でも馬場の乾燥が進むぶん、時計が速くなる可能性もある。となれば、直線の短い小回りコースらしく、道中の距離ロスを抑えて上手に立ち回る馬が優位という捉え方がベター。枠順で選ぶとすれば、真ん中より内の1~4枠あたりが適当ではないか。
血統面については、1回函館で行われた芝2000m戦5鞍の結果を見直すと、父・非サンデーサイレンス系×母の父・サンデーサイレンス系という配合馬が全5勝を挙げる活躍。ほか、ハービンジャー産駒、父または母の父にロベルト系の種牡馬を持つ馬、ディープインパクトの血を引く馬なども、コンスタントに上位を賑わせている。
また、過去5年の函館記念の好走馬を検証すると、ハーツクライとステイゴールドの系統産駒、ディープインパクト産駒が主力を形成。この3系統で3着以内15頭のうち過半数の9頭を占めている。ほかでは、ロベルト系やノーザンダンサー系の種牡馬を父または母の父に持つ馬の好走頻度も高い。
まとめると、父・非サンデーサイレンス系×母の父・サンデーサイレンス系の配合馬、父・ハーツクライもしくはステイゴールド×母の父・ロベルト系またはノーザンダンサー系の配合馬、ディープインパクトの血を引く馬の3パターンが優位とみるべきか。そのなかでも、過去5年の函館記念の連対馬10頭すべてに共通する、前走の馬体重が470キロ以上だった馬を重視したい。
今年の出走メンバーで、血統面および馬場傾向(1~4枠)の要点を満たしているのは、⑤ジェットモーション、⑥タイセイトレイル、⑧トーセンスーリヤ。従って当欄では、これら3頭を注目株として推奨する。
【馬場予想からの注目馬】
⑤ジェットモーション ⑥タイセイトレイル ⑧トーセンスーリヤ