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56キロで即反撃! クリノガウディーが越後の1マイルを突き抜ける。
高松宮記念の大パフォーマンス(1位入線→4着降着)が評価され、前走のCBC賞はデビュー14戦目にして初の1番人気に推された。しかし好事魔多し。こちらもデビュー以来初めての58キロがこたえたか、終始、走りに本来の素軽さが見られず、12着と大敗した。
もっとも、GI激走明けの3カ月ぶりで、レースでは直線、進路を切り替えさせられる不利もあった。もともと勝負に淡白で、大敗することも少なくないタイプ。様々な条件が重なって走る気を損ねては、連続好走は難しかったのだろう。
そんなタイプだけに、ガラリ一変が可能なのも事実だ。昨年夏はNHKマイルC14着のあと、中京記念でハナ差2着と派手な変わり身を見せている。淡白な分だけ、大敗を引きずらないキャラともいえる。
叩き2戦目の今回、まず有利なのが先に触れた斤量面。1位入線の高松宮記念のみならず、2歳の朝日杯FSであのグランアレグリアに先着する2着になった実力派が56キロで出られるのだから驚く。同じくGI連対経験のあるプリモシーン(19年ヴィクトリアマイル2着)が牝馬で56キロを背負うのだから、斤量設定のアヤでとんでもない恵量で出られることになる。
加えて状態面。もともと坂路で速い時計が出るタイプだが、12日はしまいジワッと折り合い、ラスト1F11秒7で豪快に弾ける味な動きを披露した。「前走時は思えばフットワークが小さかったところもあった。ひと叩きされて本来の姿。力を見せてくれるはず」と藤沢則調教師。コンビ3戦目の大ベテラン・横山典騎手とともに、長い直線を先頭で駆け抜ける。
“究極の3連単”はガウディーを1着に固定。2、3着に成長期にある○アンドラステを据えた12点で勝負する。(夕刊フジ)
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